今日のみ言葉【No.2488】(2021年 3月 8日)「キリスト教イロハ(137)『パリサイ人』」

しかし、あなた方パリサイ人は、わざわいである。はっか、うん香、あらゆる野菜などの十分の一を宮に納めておりながら、義と神に対する愛とをなおざりにしている。それもなおざりにはできないが、これは行わねばならない。
(ルカ11:42)

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「5匹の猿」という有名な実験があります。

梯子の上のバナナを取りに1匹の猿が登ると、他の猿に水がかかる仕掛けの部屋に5匹の猿を入れます。

誰かが梯子に登ると自分たちは水に濡れる、と学習した猿たちは、梯子を登ろうとする猿を攻撃するようになり、誰も登らなくなります。

ここで1匹の猿を交換し、新しい猿を部屋に入れます。

彼がバナナを取ろうと梯子に登ると、水を浴びた経験者の4匹の猿は一斉にその猿を攻撃します。

新しい猿はなぜ自分が攻撃されたのか全くわかりませんが、とにかくひどい目に遭わない為に梯子を登ることを諦めます。

このように、古い猿を新しい猿と交換していくたびに、新参者の猿は攻撃を受け、理解できないまま梯子には登らなくなります。

5匹が全頭交換された後に残る猿たちは、なぜ梯子に登ってはいけないのかを理解していませんが、

「梯子に登った猿は攻撃しなければならない」

というルールに従って動きます。

形骸化した規則はこのようにして生まれるという実験です。

パリサイ人はこの罠に陥っていたと言えます。

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パリサイ人とはユダヤ教内の1つのグループです。

パリサイとは「分離された者たち」という意味があり、ユダヤ教の律法を熱心に研究し、厳格に守る人たちでした。

ところが、それがあまりにも行き過ぎてしまいました。

律法は人を罪に陥らせないために制定されたものでしたが、その目的よりも、守っているかどうかという行為のみが重視され、律法遵守が形式化してしまったのです。

今日の聖書箇所の

「はっか、うん香、あらゆる野菜」

とは、ミントやハーブ類です。

これらを正確に切り刻んで、律法通りにその10分の1を宮に納める努力は見上げたものですが、そこに目が行くことによって、もっと大事な

「義と神に対する愛」

をなおざりにしているとイエス様は指摘なさいました。

自分たちの生き方に誤りはないと思い、しかもそこに愛がなければどうなるのでしょう?

パリサイ人は律法を守れない人々を裁き、傲慢になっていたのです。

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私たちは、自分もパリサイ人的な生き方になっていないか、時々チェックする必要があります。

私たちはゆるされて生かされているただの罪人なのです。

「只今工事中。ご迷惑をおかけします」

という看板が工事現場に掲げられていますが、それと同じ見えないプラカードをさげて生きているのがクリスチャンです。

神の恵みによって今があることに感謝し、そこから離れずに生きることが、パリサイ的な生き方にならずにすむ秘訣です。

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罪の赦しを再確認し、神の波長に合わせて今日一日をスタートさせましょう。

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