今日のみ言葉【No.1054】(2015年 6月 3日)

ツロにむかってこれを定めたのはだれか。
(イザヤ23:8)

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会長である父親と新社長となった娘が経営権で争った家具会社がありましたが、その後どうなったでしょう?

ずっと売上が低迷していましたが、あの一騒動が逆に店の宣伝となり、お詫びセールも功を奏して、先月はなんと前年比170%という結果となりました。

新社長に交代してから株価は以前の1.5倍となり、安定しているそうです。

お父さんは娘に会社を任せたら潰れてしまうと思っていたらしいのですが、悪役は会長だったようです。

自分で何でも取り仕切って経営を軌道に乗せてきたはずが、実はそうではなかったと知った時のお父さんの気持ちはいかばかりでしょうか?

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商機に敏感で貿易で隆盛を誇ったフェニキア人の衰退が語られているのがイザヤ書第23章です。

ツロとシドンという2大港が滅んでしまうのです。

背景に、強大なアッスリヤ帝国に対抗するパレスチナ諸国の同盟がありました。

フェニキア人は商人でしたから、もしかしたら取引上のお付き合いでこの同盟に賛同せざるを得なかったのかもしれません。

しかしアッスリヤにとって、自分の敵に味方するものは同類の敵となります。

イザヤは

「ああ、アッスリヤはわが怒りのつえ、わが憤りのむちだ。」
(イザヤ10:5)

と記し、アッスリヤを裁きの器として使っているのは神であると見ていましたから、どんなにフェニキア人が海上交易で貯えた富があろうとも、必ず滅びると預言したのです。

事実、フェニキアはアッスリヤに屈し、最後の都市カルタゴもローマ帝国の時代に滅ぼされてしまいます。

「ツロにむかってこれを定めたのはだれか。」
(イザヤ23:8)

歴史の背後にあり、これを動かされる方は誰かを知って行動することは非常に大切です。

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日常生活においても同じです。

ある時、教会のパソコンが急に動かなくなりました。

電源スイッチを押してもウンともスンとも動きません。

専門家が見れば、スイッチ部分の接触が悪くなったか、電源部分自体の消耗か、内部のコードが外れているか、ひと目で分かることでしょう。

しかし素人には何が悪いのか全く分かりません。

思い余って、

「神様、どうしてこの忙しい時に故障を起こさせるのですか!」

と神を悪役にしてストレスをぶつけてしまいます。

このような時には、

「ツロにむかってこれを定めたのはだれか。」
(イザヤ23:8)

とあるように、私たちの知らないところで働きをなさり、メッセージを送っていらっしゃる神様の存在に目を向けることが、なすべき大切なことです。

つまり、私たちが、

「早く直して下さい」

と神を動かそうとするのではなく、

「神様、あなたはこのことを通して何を私たちに教えようとされているのですか?」

と、神によって動かされる道のほうを選んでいくのです。

そうすると、

・無理なタコ足回線をしていて、実は危険だったのではないか。

・バックアップをきちんと取っていただろうか。

・たった1台が動かなくなっただけで全体がストップするのだから、サブとしてもう1台必要なのではないか。

等々のことが思い浮かびます。

後はこれらのことを順々に実行するのです。

しかし今まで後回しにしてきたことですから、いざ取り組むとなると面倒くさいのです。

そこが

「神によって動かされる」

ということの真骨頂の部分です。

このような小さいことに従うように自分を訓練していった先に、大きなことを任せようとされる神との出会いが待っています。

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神の御心を尋ね求め、神によって動かされる自分作りに励んで参りましょう。

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