今日のみ言葉【No.1021】(2015年 4月11日)
鉄が鈍くなったとき、人がその刃をみがかなければ、力を多くこれに用いねばならない。しかし、知恵は人を助けてなし遂げさせる。
(伝道の書10:10)
——————
アメリカ合衆国第16代大統領のリンカーンの名言の中に
「木を切るのに6時間使えるなら、そのうち最初の4時間は斧を研ぐために使う」
“If I had six hours to chop down a tree, I’d spend the first four hours sharpening the axe."
という言葉があります。
鈍った刃で苦労して非効率的な労働をするより、道具をきちんと揃え、刃を磨くことに時を費やせば、短い時間で効率的な働きができるということです。
働き者のリンカーンならではの、実際の体験から生まれた生きた知恵です。
-*-*-*-*-*-*-
今日の聖句は、そのリンカーンの言葉を裏付けるものです。
私達はこのような知恵を身につけなければなりません。
それは必須事項だと伝道の書の記者は暗に示しています。
なぜなら、この10節は直前の8-9節からの流れで語られているからです。
「穴を掘る者はみずからこれに陥り、石がきをこわす者は、へびにかまれる。石を切り出す者はそれがために傷をうけ、木を割る者はそれがために危険にさらされる。」
(伝道の書10:8-9)
これは、人が何か行動を起こせば必ず危険が伴う、という意味です。
生きて何かをする限り、うまく行かないこと、危ないことが必ずあります。
我が身を守るために、事前に多くの時間を使って「刃を磨く」こと、すなわち、神の知恵を得ることが実際生活で必要不可欠なのです。
-*-*-*-*-*-*-
クリスチャンが「刃を磨く」ことは毎週の礼拝です。
リンカーンの言う「斧を研ぐための4時間」とは、クリスチャンが定期的に神を礼拝し、御言葉に触れ、祈りを通して神の御心を尋ね求める時間です。
そこでは、
「私は何のために存在しているか」
の再確認をするのです。
この世で6日間も働いていれば、自分が生かされている意味や自分が今いる位置があやふやになってぼやけてしまいます。
神は7日に1回、安息日を設け、天を仰いで神を礼拝することを命じられました。
週に一度のこの時、神の救いを再確認し、
「私は何のために存在しているか」
と心の斧を研ぎ直し、翌日からの6日間に向かっていくのです。
-*-*-*-*-*-*-
教会のある方は、これを「リセット」という言葉で表しています。
毎週の礼拝に来ることは、子どもたちのゲーム機にあるリセットボタンを押すようなものだとおっしゃるのです。
ご存知のように、ゲームの主人公が敵にやられてゲームオーバーになっても、リセットボタンを押せばまた何事もなかったように最初から始められます。
人生においても、私達は負けを味わわされたり、解決の糸口が見えないまま放っておくしかない問題がそこら中にあります。
それらをどんどん積み重ね、重荷として背負っていくのではなく、
「それは先週まで。礼拝でリセット。」
というようにして、気持ちを新たにして今週取り組んでいくのだそうです。
このリセットの時間があるからこそ、様々な試練に立ち向かっていくことができるのです。
-*-*-*-*-*-*-
今日も私たちの心の刃を磨く時を持って参りましょう。
-*-*-*-*-*-*-
●配信停止は下記に空メールを送信して下さい。
del@mikotoba.org
●お申し込みも同様です。
reg@mikotoba.org
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません