今日のみ言葉【No.3947】(2026年 7月 2日)「金の子牛事件(5)」

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モーセが宿営に近づくと、子牛と踊りとを見たので、彼は怒りに燃え、手からかの板を投げうち、これを山のふもとで砕いた。
(出エジプト記32:19)

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今日の聖書箇所は、モーセが十戒の石板を砕いてしまったという有名な場面です。

彼は民のあまりの惨状に、ついカッとなって物を壊してしまったのでしょうか。

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モーセの心情を推察してみましょう。

彼は40日40夜、神と真正面から向き合い、深い霊的交わりの中で十戒を授かりました。

「この通りに生きていけば、民は神の祝福を受けて素晴らしい道を歩める」

という希望と喜びに満ちて、モーセは山を下りてきたのです。

ところが、彼が目にしたのは、神様から最も禁止されていた偶像礼拝にふけり、遊び騒いでいる民の姿でした。

事前に神からその様子を知らされていたとはいえ、実際に目にした時、その光景はあまりにもショッキングだったはずです。

彼の希望は一瞬にして打ち砕かれました。

絶望と落胆と共に、神を蔑(ないがし)ろにされたことへの激しい「義憤」が、石板を投げつけるという行為につながったと考えられます。

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また、石板を砕くという行為は、古代オリエント社会では、「契約の無効化・破棄」という意味を持っていました。

モーセは、民が、

「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。 あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない」
(出エジプト記20:2-3)

という十戒の最も重要な最初の契約をすでに破ってしまったため、

「お前たちが契約を破ったのだから、この契約書はもう意味をなさない!」

という事実を、全会衆の前で視覚的に突きつけたのです。

「彼は怒りに燃え、手からかの板を投げうち、これを山のふもとで砕いた」
(出エジプト記32:19)

という行為は、一見、荒々しく、衝動的に見えます。

しかし、これは、罪に対する妥協のない姿勢と、指導者としての強い決意を表した理性的判断でもあったのです。

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神の真理に対して、モーセはこれほどまでに真剣でした。

私たちも、神様との関係や自らの歩みに対して、妥協のない真剣な思いを持っているか、改めて点検させられるのではないでしょうか。

偉大なリーダーであるモーセの妥協のない姿から学び、私たちも熱意と真剣さをもって今日の課題に取り組んでまいりましょう。

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