今日のみ言葉【No.3803】(2025年12月17日)「民のつぶやき(2)」

「わたしはイスラエルの人々のつぶやきを聞いた。彼らに言いなさい、『あなたがたは夕には肉を食べ、朝にはパンに飽き足りるであろう。そうしてわたしがあなたがたの神、主であることを知るであろう』と」。
(出エジプト記16:12)

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近年、「モンスターペアレント」という言葉が日本の教育現場で使われるようになりました。

学校に対して、理不尽な要求やクレームを繰り返す保護者を指します。

様々な事例がありますが、その根底には親御さんの「不安」があるようです。

それに対して、学校側は基本的には理解と共感的態度で接します。

感情的な批判には乗らず、その要求の根底にある真のニーズを理解しようと努めるのです。

その上で、実現可能な範囲内で協力的な解決策を提示します。

出エジプト記に登場するイスラエルの民も、モーセとアロンに向かってつぶやきました。

しかしこのとき、神は裁きではなく、愛をもって応答されました。

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神は愛の神ゆえに、イスラエルのつぶやきに答えられました。

「あなたがたは夕には肉を食べ、朝にはパンに飽き足りるであろう」
(出エジプト記16:12)

ただし、このことの背後に、

「こうして彼らがわたしの律法に従うかどうかを試みよう」
(出エジプト記16:4)

という神の意図があったことを忘れてはなりません。

彼らが本当に神の意志に従うかどうか、その信仰を確かめる意味でこのように行うということなのです。

神の本質は愛であるので、民のつぶやきに対して配慮をなさいました。

それと同時に、神はイスラエルの民が真に神を信じ、神の愛への応答として従うかどうかを試される機会ともされたのです。

モーセは、

「いったいわれわれは何者なのか」
(出エジプト記16:8)

と言っています。

これは、人は神に仕える者に過ぎないのだ、というモーセとアロンの主張です。

人が神の上に立って命令する関係なのか、神を人の上に立て、人間は神に従う関係でいるのか、そのことが今後明確にされていきます。

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愛の神の配慮を見出し、感謝して生きていきましょう。

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