今日のみ言葉【No.859】(2014年 7月 4日)
主のみ声は力があり、主のみ声は威厳がある。
(詩篇29:4)
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山沿いの道を車で走っていたら蝉の声が聞こえました。
夏が来たな、と実感します。
そして夏をさらに実感するのは夕立と雷です。
雷(かみなり)の語源は「神鳴り」だそうです。
あの「ゴロゴロ!」という雷鳴が、昔の人には神様の声と聞こえたのでしょう。
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詩篇第29篇は嵐の詩篇と呼ばれています。
レバノンとは標高1850mのレバノン山。シリオンは2814mのヘルモン山。
いずれもイスラエル北部を代表する雄大な山です。
しかしこの盤石泰然と見える山々も
「主はレバノンを子牛のように踊らせ、シリオンを若い野牛のように踊らされる。」
(詩篇29:6)
とあるように、大自然を支配する神が雷鳴と共に来られると、全く翻弄されてしまう様子が描かれています。
「主のみ声は力があり、主のみ声は威厳がある。」
(詩篇29:4)
とは、この背景のもとでしっかりとその本来の意味をつかむことができます。
神はあのように力あるお方なのだ、とイメージができると、その神に愛され、永遠の命が保証されている安心感の中で人生を歩むことができるのです。
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大災害や大きな事故に遭遇し、トラウマ体験・パニック体験をした方へ緊急にカウンセリングをする場合どうしたらいいかの勉強会をした時のことです。
「辛いだろうけど、なるべく早い内にその被災体験を話し、感情を吐き出させたほうが後々治りが早い」
とお考えでしょうか?
これは現在では逆効果だからしてはならないことになっています。むしろPTSDを悪化させる場合すらあります。
無理矢理聞き出してはいけないのです。
ではどうしたらいいのでしょう?
阪神・淡路大震災やニューヨークの同時多発テロ等での体験から分かったことは、人が心を回復するのに一番有効なのは、
「安全感の確立」
なのです。
被災者の周りに理解者のネットワークがあり、「お元気ですか?」と顔を見せてくれる。
当たり前の日常生活ができること。
これなのです。
東日本大震災の直後、初めて洗濯ができ、洗濯物を干し終えた時、心も洗い流された感がしたという主婦の方が多くおられたのもこれでしょう。
ボランティアの人が沸かしてくれたお風呂に入って、「人心地がついた」と感じたのもこのことでしょう。
人は大変だったことを誰かに聞いてもらうことによっても癒されますが、それ以上に力があるのは、安心感を持った人と共にいて、その安心感をいただくことです。
嵐や雷といった大自然の脅威の前に人間の心は立ちすくんでしまいます。
しかしその背後に愛の神がおられ、あの雷鳴は
「主のみ声」
なのだと知る時、私たちはたちまち安心感に囲まれ、人生の嵐の中を歩んでいくことができるのです。
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力ある主のみ声を聞いて歩む一日となりますように…。
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