今日のみ言葉【No.3750】(2025年10月14日)「ザアカイの回心(3)」

ニルス・ラーセン・スティーブンスの絵によるザアカイ

それでイエスを見るために、前の方に走って行って、いちじく桑の木に登った。そこを通られるところだったからである。
(ルカ19:4)

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「断られてからが始まり」

これはセールスマンとしての心構えだけではなく、本当にそこから信頼関係構築の段階が始まるという教えです。

ザアカイほどの有能な取税人なら、多少の拒絶や反感を受けても、それを乗り越えていく力を持っていたことでしょう。

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「彼は、イエスがどんな人か見たいと思っていた」
(ルカ19:3)

のですが、

「背が低かったので、群衆にさえぎられて見ることができなかった」
(ルカ19:3)

とあります。

これは単に背の低さだけの問題ではなく、彼が一般民衆から嫌われていたので、前に出る道を譲ってもらえなかったのだろうという想像が成り立ちます。

もし彼が人々のためになる働きをしていたら、

「あら、ザアカイさんじゃありませんか。何ですかこんな後ろで。さあさあ、前にお出下さい」

と人々から最前列に押し出されるようにして迎えられたはずです。

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しかし、人々の冷たい態度に屈するようなザアカイではありません。

取税人のかしらなのですから、並の人間ではありません。

間違いなく彼は前向き肯定的、積極的成功志向の人間です。

「なぜできないのかではなく、どうやったらできるか」

を考え、のし上がってきた人物です。

そこで彼は、妨げや逆境を恐れず、目的を果たす方法を即座に思いつき、実行に移しました。

それが、

「イエスを見るために、前の方に走って行って、いちじく桑の木に登った」
(ルカ19:4)

というアイディアと行動だったのです。

「どうだ、見たことか。俺はお前たちの何倍も優秀な人間だ!」

という彼の内心の叫びが聞こえてくるようです。

ところが、自分が最高と思っているザアカイを遙かに上回る人物との出会いが待っていました。

イエス・キリストです。

ザアカイの人生を変える出会いが、そこから始まります。

以下、次回に続きます。

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自分よりはるかに偉大な人物との交わりを持つ今日としてまいりましょう。

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