今日のみ言葉【No.3219】(2023年11月10日)「パリサイ人への叱責(2)」

あなたがたパリサイ人は、わざわいである。会堂の上席や広場での敬礼を好んでいる。
(ルカ11:43)

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「羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く」

ということわざがあります。

辻調理師専門学校のサイトには、

「熱い吸い物で火傷した人がそれにこりて、膾(なます)や韲物(あえもの)のような冷たい料理も吹いてさます意から、一度の失敗にこりて、必要以上の用心をするたとえ」

という意味と料理からの説明が丁寧に紹介されています。
(https://www.tsuji.ac.jp/oishii/recipe/j_food/tamate/atsumono.html)

過度な律法主義に陥ったパリサイ人はこれにあたります。

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パリサイ人は自分たちが尊敬されることを好んでいました。

なぜなら、自分たちは良いことをしていると確信していたからです。

彼らが極めて厳しい律法主義の立場に立ち、モーセの律法をさらに細かく規定した口伝律法を人々に強要したのは、イスラエルがたどった歴史からの反省です。

古代イスラエルは神の御心に反した生活をしていました。

神は預言者を送り、イスラエルの人々に対して悔い改めを語らせましたが、彼らは自分たちの造り主であり、祝福を与える契約をされた神を見捨て、他の神々へ、すなわち、偶像礼拝に陥りました。

神の忍耐の時は終わり、イスラエルはバビロンによって滅ぼされ、紀元前586年に、世界史でも名高いバビロン捕囚の憂き目に遭います。

その後、彼らは元の地に帰還しますが、先祖たちのように生きることはすまいと決心します。

「なぜ我々はあんなひどい目に遭ったのか?それは先祖たちが神に反抗し、偶像礼拝に陥ったからだ。彼らが律法を守らなかったからだ」

このような反省から、律法遵守の精神が強められ、バビロン捕囚からの帰還以降、イスラエルの偶像礼拝は完全になくなります。

偶像がなくなり、アブラハムと契約を結ばれた神のみを信じる信仰になったのは良かったことですが、律法を守らねばならぬという精神は行き過ぎを生みました。

パリサイ人は当時の一般民衆を律法の規定で束縛している状態でしたが、それは良いことであると考え、自分たちは正しいことをしているので尊敬されるに値する、と思っていたのです。

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宗教の指導者は、神に仕え、人に仕える存在であるべきです。

しかし、パリサイ人は本来の業務を忘れ、自分たちをほめるようにと、逆に人々に仕えさせていた状態でした。

イエス様は彼らを批判します。

「あなたがたパリサイ人は、わざわいである。会堂の上席や広場での敬礼を好んでいる」
(ルカ11:43)

クリスチャンのチェックポイントがここにあります。

「私はパリサイ人ではないか?」

「神の恵みによって人に仕えさせていただく存在か?」

心を新たにして毎日の生活に臨みたいものです。

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パリサイ人は反面教師です。

常に神の恵みを意識し、祝福の通り良き管として自分を作り上げて参りましょう。

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