今日のみ言葉【No.3642】(2025年 5月28日)「頑固なパロ(2)」

この人々の労役を重くして、働かせ、偽りの言葉に心を寄せさせぬようにしなさい」。
(出エジプト記5:9)

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ハイブリッド車やEV車、さらには自動運転等、車の進歩発展には目を見張るばかりです。

しかし、その分、価格が高くなっては車は売れません。

自動車産業は世界的な競争が激しく、各メーカーは製品の価格競争力を維持するという課題を抱えています。

そのため、コストダウンの努力が常に求められています。

その圧力は、本社にとどまらず、下請け企業にも及ぶことは明らかです。

もしあなたが、取引を維持するために、採算が厳しくなっても要求を飲まざるを得ない状況に置かれたとしたら、どう感じるでしょうか?

時には血のにじむような努力をして、逆境を乗り越えなければなりません。

イスラエルの民はエジプトで過酷な労働下に置かれていましたが、モーセに導かれた最初、パロの理不尽な要求を味わうことになります。

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パロはモーセたちの「神礼拝をさせよ」という要求に対して、その通りに答えるはずはありません。

逆に労働条件を今以上に過酷なものとする命令を出しました。

それは、「わら」を与えないということでした。

「あなたがたは、れんがを作るためのわらを、もはや、今までのように、この民に与えてはならない。彼らに自分で行って、わらを集めさせなさい」
(出エジプト記5:7)

一般的に、製品を作るには材料が必要です。

たとえば、工場に材料を集め、そこで組み立て加工をするとします。

それだけでも精一杯の稼働状況なのに、材料の一部が供給されなくなったため、工場側が自力でそれを調達しなければならなくなったとしたらどうでしょう。

しかもその費用も自分たちで負担しなければならず、手間も時間も余計にかかるのに、生産量も品質も下げてはなりません。

こんな無理難題を押しつけられたら、工場側はお手上げです。

ところが、これをやれと言われたのが、イスラエルの民だったのです。

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パロは、礼拝を捧げようとするイスラエルの民を、

「彼らはなまけ者だ」
(出エジプト記5:8)

と断じています。

仕事をさぼりたいので、神礼拝という口実で休もうとするのだ、と考えたのです。

そこでパロはこのような命令を出しました。

「この人々の労役を重くして、働かせ、偽りの言葉に心を寄せさせぬようにしなさい」
(出エジプト記5:9)

パロは過酷な労働を課しました。

さらに、

「偽りの言葉に心を寄せさせぬようにしなさい」
(出エジプト記5:9)

とは、

「主がイスラエルの人々を顧み、その苦しみを見られた」
(出エジプト記4:31)

と、民が神を信じて、礼拝を捧げようとするのを、なまけ者呼ばわりし、実際とは違う嘘の宣伝まで始めたのです。

礼拝のないところから新たに礼拝を始めようとすると、これに類する妨害があることは覚悟しておいておかしくありません。

時には、パロのように嘘や悪意ある噂が流されることさえあります。

このような逆風が吹く中で神を信じ抜くのには、大変な力がいります。

多くのクリスチャンの心は挫けるのが通常です。

しかし、それでは生ける神を信じていることにはなりません。

出エジプト記では、イスラエルの民の心は挫けたばかりではなく、モーセに対する批判を行うようになります。

モーセは味方であるはずの民からの逆風も受けるのです。

過酷な現実と、味方からの不理解と批判の中で、彼はどうしたでしょう?

このような場合、どの道を進むのが良いのでしょうか?

以下、次回に続きます。

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時に逆境の中を進むのも、神の御計画の内です。

早々とあきらめてしまうのでなく、逆風の中で神の導きを求めて参りましょう。

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