今日のみ言葉【No.3708】(2025年 8月22日)「大金持ちの役人の話(5)」
すると彼は言った、「それらのことはみな、小さい時から守っております」。
(ルカ18:21)
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教会の中学生英語クラスの後、聖書を読む時間を取っていました。
ある男の子は、まじめに一生懸命読んでくれるのですが、なぜか彼の番でよく言い間違いが発生します。
「ダビデのぶんどり物」を、「ダビデのどんぶり物」と言い、女子たちから「カツ丼か!」とツッコミを入れられたり、
「サタンよ、退け」を「「サンタよ、退け」と言ったりするので、一同毎回大爆笑です。
しかし、本人は大真面目なので、自分が言った言い間違いに気づきません。
聖書の中の大金持ちの役人も、自分の中の盲点に気づきませんでした。
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この役人は行いによって救われるという考え方を持っていました。
モーセの十戒の後半なら全て守っているという自信があったのです。
それで、彼は、イエス様から、
「いましめはあなたの知っているとおりである、『姦淫するな、殺すな、盗むな、偽証を立てるな、父と母とを敬え』」
(ルカ18:20)
と言われたとき、
「それらのことはみな、小さい時から守っております」
(ルカ18:21)
と答えたのです。
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ところが、この時イエス様はある一つの戒めをあえて抜いておられました。
それは、10番目の戒めです。
「あなたは隣人の家をむさぼってはならない」
(出エジプト記20:17)
これがありません。
もしこの役人が律法に精通しており、小さい時から律法を守る人であるなら、イエス様がモーセの十戒を一つ言い抜かしたことに、敏感に気づき、
「イエス様、一つお忘れのようです。10番目の『むさぼるな』が抜けております。私はこれも守っております」
と言うはずです。
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イエス様があえて最後の戒めを言わなかったのは、彼の気づきを促すための「ぼかし」だったのです。
この金持ちの役人は、物やお金に執着している自分に気づいていませんでした。
最後の10番目の戒めに鈍感で、気づきもしない、霊的盲目状態であったのです。
イエス様はこの後、彼にどのように語られるのでしょうか。
彼の不十分さを鋭く指摘するのでしょうか、それとも、暖かく包まれるのでしょうか?
以下、次回に続きます。
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私たちは、どんなに努力しても、神の前で不十分な存在です。
ありのままの姿で神の前に出る一日として参りましょう。
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