今日のみ言葉【No.796】(2014年 4月 3日)
彼は笑いをもってあなたの口を満たし、喜びの声をもってあなたのくちびるを満たされる。
(ヨブ記8:21)
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宮崎駿のアニメの名作「魔女の宅急便」。
本当は「魔女の宅配便」としなければならないタイトルだったそうです。
なぜなら「宅急便」はヤマト運輸の登録商標なので、むやみに使ってはいけないからです。
ところがそうとも知らずに制作はどんどん進み、登録商標侵害の可能性が知らされた時点では、もはや修正も中止もできない状況に来ていました。
ヤマト運輸は訴訟も可能です。
しかし、あの宮崎駿監督のスタジオジブリを訴えたとなると、企業イメージが損なわれる可能性大です。
スタジオジブリ側としても、このままでは多額のお金を払って「宅急便」の文字を使わざるを得ません。
ここで両者は賢く解決策を考え出しました。
ヤマト運輸がこの映画の筆頭スポンサーを買って出たのです。
その代わり、映画「魔女の宅急便」をヤマト運輸の宣伝に使ってもいいという了承を得ました。
というわけでこんなCMが作られています。
ジブリ側も大安心で制作を完了させることができ、映画も大ヒット。
山あり谷ありの経過でしたが、最後にはお互いが喜びあえる結果となりました。
さて、ヨブ記第8章ではどのように事が進んだのでしょう。
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ここでは二人目の友人、シュヒびとビルダデが登場します。
最初の友人、テマンびとエリパズが個人的体験を元にしてヨブに語ったのに対して、ビルダデは先祖の言い伝えを元にした神学論でヨブに迫ります。
「先の代の人に問うてみよ、先祖たちの尋ねきわめた事を学べ。」
(ヨブ記8:8)
しかしあまりに正しすぎるので、ヨブの心を痛めつけることを平気で語っていることに彼は気づきません。
「あなたの子たちが彼に罪を犯したので、彼らをそのとがの手に渡されたのだ。」
(ヨブ記8:4)
というところは、確かに人は自分の罪の代償を払う、という真実なことですが、子供たちを失ったヨブにとって、心が切り刻まれるような感じがしたことでしょう。
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ヨブにもビルダデにも
「サタンの介入」
という天上での出来事が知らされていません。
ですから議論が空回りし、平行線をたどるのです。
私たちの人生においても、
「間違ったことはしていないのになぜ?」
「聖書も読み、お祈りもし、教会にも行き、まじめに生きているのに、なぜ?」
と思うような出来事が起こります。
それらが全部サタンのせいだと単純に言い切ることはできませんが、私たちには分からない力が働いていることだけは確かです。
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ですから、
「なぜ?どうして?」
と追求する人生に疲れを感じたら、
「わからないものをわからないままにしておく生き方」
「行き詰まったことを無理に解決せず、行き詰まったものとして受け入れる生き方」
が必要のようです。
「私にはわからない何かがあるのだ」
と認めていくには、手放す勇気と現実を丸呑みにして受け入れる覚悟と力が必要です。
現実を受け入れきれず、現実と戦いたくない自分の弱さとも直面しなければなりません。
しかしそこに神様の御手があるのです。
「あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。」
(詩篇55:22)
「とこしえにいます神はあなたのすみかであり、下には永遠の腕がある。」
(申命記33:27)
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人生、様々な紆余曲折があります。
しかし、主にゆだねる人生では必ず
「彼は笑いをもってあなたの口を満たし、喜びの声をもってあなたのくちびるを満たされる。」
(ヨブ記8:21)
という時が来ることだけは確かなのです。
ひとり子を十字架で犠牲にするほどまでに私達を愛してくださる神の御手があなたの前に差し出されています。
その手をしっかりとつかみ、神の愛を信じて一歩踏み出す一日として参りましょう。
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