今日のみ言葉【No.3668】(2025年 6月27日)「やもめの祈り(3)」
このやもめがわたしに面倒をかけるから、彼女のためになる裁判をしてやろう。そうしたら、絶えずやってきてわたしを悩ますことがなくなるだろう』」。
(ルカ18:5)
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裁判官は、公正・中立な立場で職務を遂行することが求められ、一般の公務員よりも厳しい倫理規定や処分制度(弾劾裁判など)が設けられています。
ところが、このたとえ話に登場する裁判官は、そうした原則を無視した、まさに「悪の極み」とも言える人物として描かれています。
その人が、やもめのためになる裁判をしてやろうとしたのはどういうわけでしょう。
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その答えは、
「このやもめがわたしに面倒をかけるから」
(ルカ18:5)
です。
彼にとっては、彼女のしつこさが、うるさくて仕方なかったのです。
それで、
「彼女のためになる裁判をしてやろう」
(ルカ18:5)
と決めます。
しかしそれは、「良心の呵責に耐えかねて」とか、「正義感に目覚めて」といった動機ではありません。
「そうしたら、絶えずやってきてわたしを悩ますことがなくなるだろう」
(ルカ18:5)
という、極めて自己中心的な理由による判断だったのです。
これは、自らに与えられた強大な権限を、自分の都合のために濫用した、明らかに不正な行為です。
しかし、お話の中ではこれがまかり通るのです。
やもめにしてみても、「言った者勝ち、やった者勝ち」ではないでしょうか。
「無理が通れば道理が引っ込む」という諺の如く、とにかく強引に押し通せば道理が引っ込められ、願いがかなうというこの世の現実をイエス様は教えているのでしょうか。
真っ暗闇の次の瞬間、神のまばゆい光がきらめきます。
以下、次回に続きます。
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暗闇の向こうには、必ず神の光が輝いています。
そのことを信じて、今日という日を希望を持って歩んでまいりましょう。
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