今日のみ言葉【No.3659】(2025年 6月17日)「終末時代と再臨(6)」

弟子たちは「主よ、それはどこであるのですか」と尋ねた。するとイエスは言われた、「死体のある所には、またはげたかが集まるものである」。
(ルカ17:37)
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学生時代、山の上にあるテレビ塔まで登ったことがあります。
麓の町から見ると、それは白く輝く小さな建物にしか見えません。
しかし山の中腹まで来ると、実はかなり大きな建築物であることが分かります。
さらに山頂に近づくと、壁面に模様が描かれているように見えました。
そして、実際に近くまで行って分かったのは、それが誰かの描いた落書きだったということです!
遠く離れていると、実際の細かいところまではわからないという点が、未来の預言を解釈する時と同じです。
今日の聖書箇所は、そのような意味で難解なところです。
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弟子たちは
「主よ、それはどこであるのですか」
(ルカ17:37)
と尋ねました。
再臨の際に、イエス様はどこに来られるのか、その場所を尋ねたのです。
すると、イエス様はこう言われました。
「死体のある所には、またはげたかが集まるものである」
(ルカ17:37)
これを聞いて、
「ああ、なるほど、あそこか」
などとわかるはずはないのです。
しかし、歴代の聖書学者たちは、ちょうど麓からテレビ塔を見上げるように、この言葉の意味を深く探求してきました。
そして現代においては、終末の時が一層近づいているので、より鮮明に見えてきた部分もあり、ある程度こういうことだと結論づけられています。
「死体」とは、終末の大患難時代に、荒野に逃げ込んだイスラエルの民のことです。
「はげたか」とは、世界最終戦争であるハルマゲドン(メギドの丘)の戦いに集まる異邦人の軍隊です。
再臨の場所はボズラ(ボツラ)で、現在のヨルダンにあるペトラと考えられています(参照:ミカ2:12-13、エレミヤ49:13-14、イザヤ34:1-8、63:1-6)
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前回も申し上げましたが、これは終末時代のユダヤ人向けの預言ですから、私たちには直接関係はありません。
しかし、もし、ここから学ぶことがあるとすれば、何でしょうか。
それは、
「終わりはこのようになるから、そのことを想定して今の生き方を決める」
ということです。
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たとえば、今や日本人の2人に1人は、一生のうち一度はガンと診断される時代です。
とはいえ、医療の進歩により、「がん=死」という時代ではなくなりました。
国立がん研究センターの2022年のデータによれば、がんによる死亡率は、男性で4人に1人、女性では6人に1人です。
ガンに対しては、「治療する」という選択と同時に、「治療しない」という選択もあります。
手術・薬物・放射線といった積極的治療によって、一日でも長く生きることを目指すやり方がある一方で、体への負担が大きすぎるため、寿命が短くなっても、残された時間をできるだけ健康に過ごしたいと願い、そちらの選択をする人もいます。
これはその人の症状や価値観と大きく関わってくるので、一概にどれが正解だとは言えません。
さて、もし、この世しかなければ、多くの人は「一日でも長く生きたい」と思うでしょう。
しかし、クリスチャンの場合、死後の永遠の世界があることを信じています。
ですから、現世での自分の命を誰かのために使いたい、後に続く人々のために意味ある生き方をしたい、という思いが湧いてくるのも不思議ではありません。
永遠の命という未来があることが、人生の終末での選択、そして今の生き方に影響を与えるのです。
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祝福の終わりを見て、今日の今の生き方を決めて参りましょう。
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