今日のみ言葉【No.759】(2014年 2月10日)

われわれだけで、イスラエルの神、主のために建てるのです
(エズラ記4:3)

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エズラ記第4章には、神殿建築工事が約16年間中止させられた記事が書かれてあります。

事の発端は、北部サマリヤ地方の住民が協力を申し出たことです。

慣れない土地で、付近の人々から助けてもらえるなど、願ってもない申し出なのではないでしょうか?

しかし、ゼルバベルを始めとするイスラエルの民は、はっきりと断ります。

「われわれだけで、イスラエルの神、主のために建てるのです」

これを聞いたサマリヤの人々は腹を立て、あの手この手で神殿建築を妨害し、その後、何の実も結ばない16年が流れて行きました。

この時からユダヤ人とサマリヤ人の仲違いが始まり、イエス様の時代まで続き、かの有名な「善きサマリヤ人」のお話が生まれることになります。

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サマリヤの人々はどんな人たちだったのでしょう?

彼らは混血の民でした。

これはハーフの方や国際結婚を悪く言っているのではありません。

北イスラエル王国を滅ぼしたアッスリヤという国は雑婚政策をとったのです。

純粋な単一民族では団結意識が形成され、やがてアッスリヤに反逆するかもしれない。

そこでアッスリヤは、征服した国々の民を、あちらの地域からこちらの地域へと移住させ、民族性を薄めるようにしました。

食べ物も考え方も違う人々が一緒に生活するですから、価値観も様々です。

当然、多神教になります。1つの神だけを信じることを選べば、必ず争いが生じることは目に見えています。

彼らはトラブルなく生活するために、お互いの神々を認めて生きていたのです。

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ですから、

「あなたがたの神を礼拝します」
(エズラ記4:2)

は、実は、

「あなたがたの神も礼拝します」

が正確なところでした。

「を」と「も」のたった一文字ですが、その違いはイスラエルにとって見過ごすことができないくらい大きなものでした。

たとえば、もしあなたにプロポーズしてきた人が、

「あなたを愛しています」

でなく、

「あなたも愛しています」

だったとしたらどうでしょう。

とてもそのプロポーズを受け入れて、結婚に踏み切るわけには行きません。

帰還してきた民は神への愛の純粋性を貫き通しました。

そのゆえに、憎まれ、嫌がらせを受け、工事を停滞させられたのです。

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御心を行おうとする時に、長い停滞の時期を味わわせられることがあります。

しかし、神は必ず、時至って、事を進めて下さいます。

その時に力を発揮できるように、内側を暖め、私たちの中身を充実させてまいりましょう。

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