今日のみ言葉【No.3590】(2025年 3月18日)「金持ちとアブラハムとの対話(1)」
そこで声をあげて言った、『父、アブラハムよ、わたしをあわれんでください。ラザロをおつかわしになって、その指先を水でぬらし、わたしの舌を冷やさせてください。わたしはこの火炎の中で苦しみもだえています』。
(ルカ16:24)
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今回から3回にわたり、死後の世界で金持ちがアブラハムと会話する場面を見ていきます。
これはイエス・キリストが直接語られた言葉です。
この話が意味するところを、厳粛に受けとめなければなりません。
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「金持も死んで葬られた。そして黄泉にいて苦しみながら、目をあげると」
(ルカ16:22-23)
とあるように、金持ちは、死後、大変苦しい場所に来ました。
すると
「アブラハムとそのふところにいるラザロとが、はるかに見えた」
(ルカ16:23)
のです。
彼はラザロの顔は認識できますが、アブラハムは何千年も前の人ですから会ったことはありません。
ですから、ラザロの隣に見える人物が誰だかわからないはずです。
しかし、金持ちは、それがアブラハムだとわかったのです。
なぜなら、パリサイ人の教えでは、
「お金があって裕福であるということは神から愛されている証拠だから、その人は死んだ後、神の国に入り、アブラハムに迎えられる」
とされていたからです。
この瞬間、彼は自分が死んで、死後の世界にいるのだと悟りました。
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この金持ちは切り替えが上手です。
自分の立ち位置がわかると、すぐにそれを受け入れ、意識を転換しました。
生前、彼は神の言葉を無視し、ラザロに対する憐れみの心を起こさず、罪を悔い改めることはしないまま、自分勝手な生き方を続けました。
しかし、ここでは「上から目線」の生き方をやめ、「下から目線」で願いを訴えています。
金持ちの最初の願いは、
「ラザロをおつかわしになって、その指先を水でぬらし、わたしの舌を冷やさせてください」
(ルカ16:24)
というものでした。
黄泉(ギリシャ語で「ハデス」)は大変苦しい場所だったのです。
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彼の叫びに対するアブラハムの答えは、こうでした。
「あなたは生前よいものを受け、ラザロの方は悪いものを受けた」
(ルカ16:25)
「大きな淵がおいてあって、…、越えて来ることもできない」
(ルカ16:26)
アブラハムのふところ(パラダイス)と黄泉(ハデス)との間には、「大きな淵」があり、行き来することができない断絶があるとアブラハムは語りました。
死後の世界で変更はありません。
生前、人がどう生きたか、神の言葉にどう反応したかで、永遠が決まるというのが聖書のメッセージです。
イエス・キリストの言葉を厳粛に受けとめなければならないのは、そのためです。
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日々悔い改め、神の赦しを確認して生きて参りましょう。
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