今日のみ言葉【No.3565】(2025年 2月 7日)「不正な家令の話(6)」
またあなたがたに言うが、不正の富を用いてでも、自分のために友だちをつくるがよい。そうすれば、富が無くなった場合、あなたがたを永遠のすまいに迎えてくれるであろう。
(ルカ16:9)
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「テクニカルターム(technical term)」という語があります。
難しそうに感じるのも当然で、特定の分野や専門領域で使われる専門用語のことだからです。
たとえば、IT分野の人にとって、「アルゴリズム」や「クラウドコンピューティング」は日常会話でよく出てくる言葉ですが、一般の人には呪文のように聞こえます。
「不正の富」という語もテクニカルタームで、パリサイ人や律法学者たちが使っていた専門用語ですから、これの正しい意味を知るには説明が必要です。
さっそく見ていきましょう。
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不正な家令のたとえ話は8節で終了し、9節からは場面がガラリと変わります。
今までは「たとえ話」の世界ですから、実際には存在しない家令や主人や債権者たちのシーンが目の前に描かれていました。
しかし、9節からは一転して、イエス様が弟子たちに語っている現実のシーンとなります。
イエス様は何を語られたのでしょうか。
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不正な家令のたとえ話を通して、イエス様は現実への適用の話をなさいます。
その際の最大のキーワードが「不正の富」という言葉です。
これは、
「この世の富」
という意味で、当時の律法学者やパリサイ人たちが使っていた言葉です。
ところが、話の流れで、
「不正の富とは、この家令が悪知恵を働かせて得た富のことだな」
と私たちは思いがちなのです。
しかし、そうではありません。
当時のラビたちが、この世の富のことを「不正の富」と呼んでいたのです。
それがわかると、
「不正の富を用いてでも、自分のために友だちをつくるがよい」
(ルカ16:9)
という箇所の意味がわかります。
今あなたが持っている財産(地上の富)を用いて伝道し、天国に連れて行ける友だちを作れということなのです。
すると、どうなるのでしょう。
「そうすれば、富が無くなった場合」とは、あなたの地上生涯が終わって死を迎え、天国に行く時のことです。
その時、
「あなたがたを永遠のすまいに迎えてくれるであろう」
(ルカ16:9)
とあるのは、神があなたを迎えてくださるということです。
つまり、終末時に神を友として持てるように、今、真剣に手を打っておきなさいと言うイエス様の言葉なのです。
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あなたにできる福音の分かち合いをする毎日として参りましょう。
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