今日のみ言葉【No.1901】(2018年12月12日)「 喜びの先取り」
その喜びをあなたがたから取り去る者はいない。
(ヨハネ16:22)
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ストレスを最大限に感じる時とは、あなたが「そうなってもらいたくない」と思っていることが起きる直前です。
恐れている時に人はストレスを感じるのです。
ところが、起きたら最悪だと恐れていることが実際起きてしまうと、通り抜けられそうもないと思っていた事態が案外何でもなく通り過ぎられ、いつの間にか事の処置を終えているものです。
すでに現実に起きてしまえば、恐怖を感じる理由は無くなってしまうからです。
そして、恐れのゆえに発生していたストレスも無くなっているのです。
キリストの弟子たちはこの恐れによるストレスにさらされていました。
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ヨハネによる福音書第16章は、イエス様がいよいよ十字架につけられる前の夜、弟子たちに語られた訣別説教です。
「今わたしは、わたしをつかわされたかたのところに行こうとしている」
(ヨハネ16:5)
と、先生であるイエス様から告げられた弟子たちは、がっかりしました。
「わたしがこれらのことを言ったために、あなたがたの心は憂いで満たされている」
(ヨハネ16:6)
それだけこの3年半、イエス様と共に暮らした日々はエキサイティングで希望に満ちあふれたものだったのでしょう。
先生がいなくなることによって自分たちの将来もどうなるかわからない…。
弟子たちが言いようのない不安に襲われ、落胆していたかが容易に想像できます。
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しかし、イエス様はその後、弟子たちにこう語り、希望を保証されました。
「このように、あなたがたにも今は不安がある。しかし、わたしは再びあなたがたと会うであろう。そして、あなたがたの心は喜びに満たされるであろう。その喜びをあなたがたから取り去る者はいない」
(ヨハネ16:22)
これは十字架の死の後の復活で弟子たちとまた会うことを言っていますが、更にその後の昇天、聖霊降臨による教会時代の始まり、そして再臨によって真の意味で永遠に会うことが出来る未来を語っています。
しかし、そんなことまで弟子たちがわかるはずがありません。
彼らはイエス様の言葉をほぼ理解できず、
「そうは言われても…」
と自分が描く暗い未来だけしか見えず、相変わらず落ち込んだままだったはずです。
2千年後の未来から見ている私たちからすれば、
「何をやっているんだ。イエス様の言う通りなんだから何も心配することはない。本当に喜びに満たされるよ!」
とペテロを始めとする弟子たちに言って、励ましてあげたくなります。
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ここで頭を転換しなければなりません。
未来の私たちはその後の結果を知っていますから、先が見えないで悩んでいる弟子たちを励まそうとします。
これと同じことが私たちにも適用されるのです。
つまり、現在落胆している自分に、10年後の未来の自分は一生懸命こう励ましているのです。
「何をやっているんだ。イエス様の言う通りなんだから何も心配することはない。本当に喜びに満たされるよ!」
今の私たちは、2千年前の弟子たちと同じように、とてもそんなことは信じられないかもしれません。
しかし、
「その喜びをあなたがたから取り去る者はいない」
(ヨハネ16:22)
という未来は確かに存在し、キリストを信じる者すべてに与えられているのです。
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不安の先取りから喜びの先取りへと、人生の方向転換をする今日として参りましょう。
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