今日のみ言葉【No.3537】(2024年12月27日)「父と二人の息子の話(父と兄編)(4)」

しかし父は僕たちに言いつけた、『さあ、早く、最上の着物を出してきてこの子に着せ、指輪を手にはめ、はきものを足にはかせなさい。
(ルカ15:22)

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月に1冊しか本を読まない人と、月10冊読書をする人では、どちらが成長すると思いますか?

当然、月10冊読む人の方だと思うことでしょう。

ところが、それは間違いなのです。

読むだけの「インプット(input)」の量と、自己成長の量は比例しないからです。

重要なのは、どのくらい「アウトプット(output)」しているかです。

たとえ本を1冊しか読んでいなくても、その内容を人に話して分かち合ったり、仕入れた知識を使ってみたりするアウトプットをする人の方が成長します。

いくらインプットしても、アウトプットしない限り、記憶として定着しないからです。

さて、弟息子は「雇人のひとり同様にしてください」という口上を練習して、つまり、実際に口に出してアウトプットし、その言葉を自分のものにして帰ってきたことでしょう。

彼の努力は実を結んで、息子ではなく一人の労働者として新たに働き出すことになったのでしょうか?

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ユダヤの父親は通常走ることをしません。

それは父親の威厳が損なわれる事だと考えられていたからです。

ところが、この父親はそんなことなどお構いなしに弟息子の帰りを喜びました。

いよいよ弟息子のアウトプット本番です。

彼は、自分の言葉で、父親に自分の罪を告白し、赦しを求めました。

「父よ、わたしは天に対しても、あなたにむかっても、罪を犯しました。もうあなたのむすこと呼ばれる資格はありません」
(ルカ15:21)

ところが、ここまで言い終えたところで、次の

「どうぞ、雇人のひとり同様にしてください」

を言う直前で、父親が彼の言葉を遮りました。

父親は、罪の告白と息子としての資格喪失の部分だけを言わせて、雇人となる部分を言わせなかったのです。

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お父さんは最初から弟息子を自分の息子として、以前と変わりなく接します。

それは以下のことでわかります。

(1)最上の着物

最上の着物とは弟息子が元々持っていた衣服ではなく、父親の所有物の中で最も良い衣服です。

これを着せるということは、長子の権利を与えることを意味します。

(2)指輪

指輪は権威の象徴です。

父が持つ権威を弟息子に委譲したことを表します。

(3)はきもの

奴隷は靴を履きません。

父親はこのことによって、弟息子は奴隷ではないという保証を彼に与えました。

これらの行為は、単なる物質的な贈り物ではなく、息子に対する深い愛と、失われた息子が再び家族の一員となったことを象徴的に表しています。

そして父親は、「失われた」息子が見つかったと宣言し、祝宴を開きます。

祝宴とは神の国を表します。

人は過去にどんなことがあろうとも、今、神に立ち返るなら、神の国の祝福の内に迎えられるのです。

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地上で生きている間なら、悔い改めに遅すぎることはありません。

神に立ち返り、祝福の真ん中を歩く人生を送って参りましょう。

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