今日のみ言葉【No.1271】(2016年 4月19日)

これらは全地の主の前に現れて後、天の四方に出て行くものです。
(ゼカリヤ6:5)

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夏目漱石は小説『野分』の中で登場人物にこう語らせています。

「明治の四十年を長いというものは、明治のなかに齷齪(あくせく)しているものの言う事である。後世から見ればずっと縮まってしまう。」

自分が生きている時代はどこまでも続くように思え、時にはその長さに息苦しさを覚える人もいらっしゃいます。

しかしその時代は必ず終わりを迎えるのです。

歴史を支配される永遠の神の目から今の時代を見る目を養うためには、ゼカリヤ書の預言は大いに力となります。

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ゼカリヤ書第6章では8つ目の幻が出てきます。

馬が引く4台の戦車が「天の四方に出て行く」という幻です。

この中で赤い馬の戦車だけは出て行きません。

ゼカリヤの時代、バビロニアが既に滅んでいたからです。

そうすると、北の国とはペルシャ、西の国とはアレクサンダーのギリシャ、南の国とはエジプトとローマという、後の歴史に現れる強国たちであることが分かります。

これらの国々は、たとえその時代、永遠に続くかのような力を誇っても、ついには神の裁きに遭うことをゼカリヤは預言しています。

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特に「青銅の山」という語から、神の徹底的な裁きのイメージがうかがえます。

神の統治と支配は全世界に及びます。

「天の四方」とは私たちとは縁の薄いどこかの遠い土地…、などではありません。

それは私たちの日常生活の小さな部分にも及んでいるのです。

それが裁きの恐怖となって感じるか、神の愛の御手が及ぼされるのだと感じるかは、私たちの受け止め方、信仰次第です。

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「草は枯れ、花はしぼむ。しかし、われわれの神の言葉はとこしえに変ることはない」
(イザヤ40:8)

この言葉を心に留め、今日の一日を希望を持って歩んで参りましょう。

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