今日のみ言葉【No.1306】(2016年 6月17日) 008 「汚れた悪霊につかれた男」(2)

イエスはこれをしかって、「黙れ、この人から出て行け」と言われた。
(ルカ4:35)

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梅雨のシーズンはカビに気をつけなければなりませんが、冬でもカビは生えます。

原因は家の中と外気の温度差でできる結露です。

昔と比べて今の住宅は暖かく、しかも密閉度が高いので、ガラス窓や押入れの奥に結露ができて、知らぬ間に壁中カビがびっしり…、ということがあります。

人の心にも結露ができるとすれば、それは「不平不満」です。

思うように行かない、願ったようにならない。

心の中の願いと外の現実との落差が、不平不満という結露を生み出します。

その結果できる人間の心のカビは「否定的言葉」です。

「ダメだ」「できない」「私ってなんてバカなんだろう」

このような否定的破壊的言葉が口癖となれば、心は弱り、悪霊にとっては付け入る余地満載のお得意様に見えることでしょう。

会堂にいた汚れた悪霊につかれた男も、このようなプロセスで、自分で自分に悪霊を招くような生活を送っていたのかもしれません。

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私たちが心にしっかりと留めなければならないことは、「何でこんなにカビだらけの家にしてしまったのか!」と叱るためにイエス様が来られたのではない、ということです。

むしろ、カビだらけの家だからこそイエス様は来られたのです。

「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」
(マルコ2:17)

自分のせいであれ、あるいは他者から受けた被害としてであれ、否定的破壊的思いでいっぱいの人をイエス様は責めず、むしろ愛しておられます。

イエス様が叱ったのは悪霊です。

「イエスはこれをしかって、『黙れ、この人から出て行け』と言われた。」
(ルカ4:35)

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イエス様と出会うためには、カビだらけの自分の心という家にイエス様を招き入れる必要があります。

恐れなくても大丈夫です。イエス様は罪人の私たちを見て、責めたり、罰したり、叱ったりはなさいません。

悪霊に対しては断固とした態度をとり、叱りつけられましたが、以前から悪霊が巣食うような状態になっていたこの男に対してはそうなさいません。

彼には自分しか知らない言いしれぬ苦しみがあったことでしょう。

イエス様はこの男を愛し救おうとされたのです。

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「イエス様、ここです」と心のカビを示し、神の愛を心に迎え入れる一日として参りましょう。

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