今日のみ言葉【No.3496】(2024年11月 8日)「100匹の羊の話(1)」

そこでイエスは彼らに、この譬をお話しになった、
(ルカ15:3)

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聖書を読む時には、いつ、どこで、誰が、誰に対して、何を語ったのか、そしてそれはなぜなのか、等のことを考えに入れながら読むことが必要です。

背景や文脈を無視して、その1箇所だけ読むと、誤った聖書解釈に陥る可能性があるからです。

そこで読者のあなたに申し上げますが、この100匹の羊の話は、基本的にはあなたに語られた話ではありません。

まず、この話を、いきなり自分に当てはめようとせず、距離を置いて読んで下さい。

その後、自分にも当てはまると思ったら、その霊的意味を深く考えるのです。

では、誰に対して語られた話なのでしょうか?

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「そこでイエスは彼らに、この譬をお話しになった」
(ルカ15:3)

がその答えです。

「彼ら」とは、この文脈では「パリサイ人や律法学者たち」です。

イエス様はこの人たちに向けて100匹の羊の話をしたのです。

彼らはこの時、どういう状態だったでしょうか。

「取税人や罪人たちが皆、イエスの話を聞こうとして近寄ってきた」
(ルカ15:1)

という様子を見て、しかめっ面をし、侮蔑の態度を表していたであろうことは想像に難くありません。

取税人とは、不正なやり方で利益を得ている人であり、ここでの罪人とは、昔で言う売春婦のことです。

豪華な衣装を着たお金持ちの人や、男を誘うような出で立ちをした女性たちが集まってきたわけです。

パリサイ人や律法学者たちは、このような人たちを「神から離れた汚れた人」と見なしていましたから、一切の交流を断ち、その存在を受け入れることはしませんでした。

自分はきよい、しかし、あの人たちは汚れている。

自分は救われるが、あの人たちは救われない。

そのように思っていたパリサイ人や律法学者たちに向かって、イエス様はたとえ話を語られたのです。

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誰に対して語られた言葉なのかを見極め、聖書を正しく読んで参りましょう。

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