今日のみ言葉【No.1289】(2016年 5月21日) 002 「羊飼たち」(3)
この子について自分たちに告げ知らされた事を、人々に伝えた。
(ルカ2:17)
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「人生は出会いで決まる」
これは、マルチン・ブーバーという哲学者の言葉です。
「あの時、あの人に会わなかったら、私の人生はどうなっていただろうか?」
そのような出会いはどなたも持っておられることでしょう。
人との出会い一つが、人生に大きな影響を与えるのです。
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イエス様と出会った後の人生は、今までとは違った生き方に変えられます。
羊飼いたちは、救い主の存在を周りの人々に告げ知らせる報告の人生を始めました。
なぜなら、
「見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであった」
(ルカ2:20)
からです。
彼らは
「神をあがめ、またさんびしながら帰って行った。」
(ルカ2:20)
とあります。
自分たちのような者を神は特別に選んで下さり、約束の救い主に出会わせて下さったという喜びと感謝が、自然に
「この子について自分たちに告げ知らされた事を、人々に伝えた。」
(ルカ2:17)
という報告の人生となって現れたのです。
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「報告」の人生とは「説得」の人生とは違います。
人々を説き伏せて強引に神のもとに連れてくるのとは違うのです。
ただ、自分の身に起きた出来事を他の人に伝えること。
それがイエス様と出会った人の生き方です。
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さて、それでは、羊飼たちの興奮と感動の話を聞いた当時の人たちの反応とその後の行動はどうだったのでしょうか?
「人々はみな、羊飼たちが話してくれたことを聞いて、不思議に思った。」
(ルカ2:18)
とあります。
不思議に思っただけで、あの羊飼たちのように「急いで行って」という行動へとはつながりませんでした。
つまり、話を聞いただけで、誰もイエス様に会いには行かなかったということです。
では、羊飼たちが話したことは全く無駄なことだったのでしょうか?
いいえ、羊飼たちは神様から何もそのことで責められてはいません。
そこから先は、聞いた人の決断と聖霊の働きにゆだねる世界なのです。
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私にはできないが、神様にはできる。
その思いを新たにし、自分に起きた神との関わりの出来事をお伝えする今日の一日として参りましょう。
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