今日のみ言葉【No.3403】(2024年 7月10日)「父の決断」
彼らがエジプトから携えてきた穀物を食い尽した時、父は彼らに言った、「また行って、われわれのために少しの食糧を買ってきなさい」。
(創世記43:2)
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落語家が師匠の名前を受け継ぐことを「襲名する」と言います。
大きな名前を襲名すると、芸も変わるそうです。
ヤコブも、イスラエルの名で呼ばれた時は、古い自分とは違った行動を取った時です。
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「ききんはその地に激しかった」
(創世記43:1)
とあります。
行き詰まった現実を動かすのは、さらにひどい災難です。
人間の本音に触れる場面に来た時に、初めて人は本気になって動き出すのです。
それを示す言葉がこの43章に明確に表れています。
それは、ヤコブの名がイスラエルと表記されていることです。
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かつてヤコブは神と格闘して勝ちました。
「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい。あなたが神と人とに、力を争って勝ったからです」
(創世記32:28)
これは、古い名前から新しい名前に変わったというだけの違いではありません。
この時、ヤコブは現実と直面し、全力を挙げて戦ったのです。
しかし、今の彼はベニヤミンを失うかもしれないと恐れ、現実から逃げていました。
さて、とうとう、
「彼らがエジプトから携えてきた穀物を食い尽した」
(創世記43:2)
という時がやって来ました。
限界が間近に迫ったのです。
そのギリギリの段階で、ヤコブは決断し、息子たちにこう言いました。
「また行って、われわれのために少しの食糧を買ってきなさい」
(創世記43:2)
問題を見ないようにして避け、放っておいたヤコブから、問題を直視し、格闘するイスラエルとしての生き方を始めたのです。
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試練や苦難によって、いやいやでも動かされる時、それは新しい名前で私たちが動き始める時でもあります。
小さな一歩でも大事にし、現実に直面し、問題に取り組む今日として参りましょう。
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