今日のみ言葉【No.3120】(2023年 7月 3日)「生活の処方箋(58)『ここは極楽』」

神の造られたものは、みな良いものであって、感謝して受けるなら、何ひとつ捨てるべきものはない。
(第1テモテ4:4)

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北極に近い過酷な自然条件下に住むイヌイット(エスキモー)の人々は、自分たちの住んでいる所が世界一すばらしいと考えているそうです。

しかし、与えられたどんな状況も感謝して受け入れることは、凡人にはなかなかできないものです。

そのような中でも、感謝できる一つの方法として、

「試練に耐えてみること」

も知恵のあることです。

パナソニックの創業者である松下幸之助氏は、若い頃、電気の配線工として働いていました。

ある真夏の日、クーラーも扇風機もない時代、部屋にいる人もその暑さが地獄と思える状況の中、松下氏は天井裏で仕事をしていました。

仕事を終えて、天井裏から降り、人々がいる部屋に戻った時、大きな声で、

「ここは極楽だ」

と叫んだ話は有名です。

人生の試練は、平凡を非凡に変えます。

与えられた試練のただ中で宝を見出すため、天が下さった贈り物です。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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何でも試練を引き受ければいいというものではありませんが、

「神の造られたものは、みな良いものであって、感謝して受けるなら、何ひとつ捨てるべきものはない」
(第1テモテ4:4)

と聖書が語る言葉の意味を深くかみしめましょう。

そのためには、もし神様があなたに、

「今日試練を一つ選ぶとしたら何がいい?」

と尋ねられたとしたら、自分は何を選ぶだろうかとしばし考えてみるのです。

「神様、どれも嫌です」

という答えが真っ先に出てくる人がいらっしゃるでしょう。

試練は誰でも嫌なのです。

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作家の村上春樹氏がオリンピックマラソンランナーの瀬古利彦さんに、

「走りたくないなあ、家で寝ていたいなあと思う時はありませんか」

と質問した時、瀬古氏は、何というバカな質問をするなという声で

「当たり前じゃないですか」

という返答をなさったそうです。

村上氏は自分の質問を「愚問だった」と書いておられます。

もっともらしい理由をつけて、走るのを休んだり、明日まとめて走ろうと、試練を先延ばしにしたいのは一流選手でも誰でもある共通の心理です。

しかし、試練を避けることができないのは世の常であると達観し、あえてその中から自分の意志で一つ選び、飛び込んで行くなら、

「神の造られたものは、みな良いものであって、感謝して受けるなら、何ひとつ捨てるべきものはない」
(第1テモテ4:4)

という世界が広がっていくのです。

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試練を通して神の祝福を得る今日としてチャレンジして参りましょう。

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