今日のみ言葉【No.3119】(2023年 7月 1日)「生活の処方箋(57)『生かされている』」

主なる神はこれらの骨にこう言われる、見よ、わたしはあなたがたのうちに息を入れて、あなたがたを生かす。
(エゼキエル37:5)

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登山家・マロリーが

「なぜ、あなたはエベレストを目指すのか」

と問われ、

「そこに山があるから」

と答えたという逸話は有名です。

また、ある著名な登山家は、

「山が美しいから」

と答えたそうです。

では

「なぜ、あなたは日々生きるのですか」

と尋ねられたら……?

答えは千差万別でしょう。

そしてどの答えも正解です。

何とはなしに生きてしまうのが人間です。

しかし、与えられた答えで生きるのではなく、自分で考え、考え、考え抜くことが人生だからです。

《正解》はなくても、問うこと自体に人生の意味があるのです。

最も大切なことは

「なぜ」

と理由を探すことではなく、

「生きなければならない」

のでも

「生きている」

のでもなく、

「生かされている」

という原点を覚えることです。

「生かされている」という謙遜さが、人生の豊かさをあなたのもとに呼び寄せます。

祝福は水と同じで低い方に流れ、あなたの人生を潤します。

(※田中信生の『生活の処方箋』より)

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「生かされている」原点には、神が人を「生かす」という強烈な意志があります。

バビロンに捕囚されてまったく希望が見えず、後は滅びるばかりとしか考えられなかったイスラエルに対して、神はこう語られました。

「主なる神はこれらの骨にこう言われる、見よ、わたしはあなたがたのうちに息を入れて、あなたがたを生かす」
(エゼキエル37:5)

エゼキエルが見たこの幻では、

「これらの骨はイスラエルの全家である」
(エゼキエル37:11)

と明かされています。

死んで骨になり、人間的望みが絶えたところに神の命の息が吹き入れられ、イスラエルは生かされ、復興するという預言です。

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神があなたの望みを絶ち切る時があります。

どんなに祈り、望んでも、終わったとしか言いようのない現実を前にし、生きる気力も自分を支える力をも失い、たたずむしかない毎日を送る時、いつか私たちは「骨」になるのです。

それは、「自分が意図していた人生」という演奏が終わり、神が世の造られる前から用意されていた曲が始まる時なのです。

「主なる神はこれらの骨にこう言われる、見よ、わたしはあなたがたのうちに息を入れて、あなたがたを生かす」
(エゼキエル37:5)

後は指揮者である神のタクトを見て動かされる人生です。

どうせ骨になったのではありませんか。

自分の思いに固執するのではなく、神の思いのままに動かされ、生かされている喜びを味わい、やがて本当の骨になるまで与えられている命を神のために使い尽くすこと。

その人生に後悔はありません。

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神の命に生かされる毎日を送って参りましょう。

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