今日のみ言葉【No.3118】(2023年 6月30日)「主の祈り(5)」
わたしたちの日ごとの食物を、日々お与えください。
(ルカ11:3)
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神学生時代に真夏の台湾の病院で牧会臨床研修をしました。
宿泊先に冷蔵庫がなかったので、お世話をしてくれた台湾の教会の方に、
「中古でもいいので冷蔵庫を設置して下さい。台湾は暑くてすぐ食物はだめになりますから」
とお願いしたら、
「なんで冷蔵庫が必要なんですか」
と逆に問われました。
その方曰く、
「明日は明日で食物がとれますよ。今日は今日で終わり。明日は明日です」
現地の状況をよく見れば、バナナは年6回実りますし、まわりが海の亜熱帯の島なので、毎日新鮮な魚が水揚げされます。
食物が次々と現れて全部を消費できないほどの環境だったので、保存するという考えは希薄だったわけです。
神の無尽蔵の富とはこのようなものなのだと知らされた体験でした。
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イエス様は
「わたしたちの日ごとの食物を、日々お与えください」
(ルカ11:3)
と祈れと教えました。
食物がない所から無理矢理引っ張り出せ、という祈りではありません。
神は私たちを養うのに十分すぎるほどの食物を用意していて下さるのです。
しかし、罪人の私たちはそれを疑い、自分の考えで食糧を確保しようとします。
出エジプト記で荒野にマナが降って人々が養われた時代、
「モーセは彼らに言った、『だれも朝までそれを残しておいてはならない』」
(出エジプト16:19)
と命じられていました。
しかし、その命令に聞き従わない人たちがいて、結果的に食物のマナが無駄になったという記事があります。
「しかし彼らはモーセに聞き従わないで、ある者は朝までそれを残しておいたが、虫がついて臭くなった。モーセは彼らにむかって怒った」
(出エジプト16:20)
神の無尽蔵の富は、秩序だって与えられることを忘れてはなりません。
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「神様が私を養って下さり、今日与えられているものを感謝して生きれば、それで十分である」
これが私たちが持っている信仰です。
神様は日々必要なものを与えて下さるという信仰を持って、一歩々々、歩みを進めて参りましょう。
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