今日のみ言葉【No.3117】(2023年 6月29日)「エサウの結婚」
そこでエサウはイシマエルの所に行き、すでにある妻たちのほかにアブラハムの子イシマエルの娘で、ネバヨテの妹マハラテを妻にめとった。
(創世記28:9)
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兄弟げんかで兄が弟をいじめます。
するとお母さんはお兄ちゃんの方を怒り、いじめちゃだめよと教えます。
しかし、弟いじめは止みません。
お母さんが嫌がることを続けるのです。
これがエサウの心理でした。
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今日の聖句の最初に「そこで」とあります。
これは、創世記28章6〜8節のことです。
父も母も両方ともヤコブを祝福し、彼はパダンアラムへ出発したこと。
そして、母だけでなく父イサクも自分の結婚には賛成でなかったことをエサウは知りました。
本来ならこの時点で彼は悔い改めて神の御心の方に方向転換すべきでしたが、人間の心はそうは行かないものです。
彼は両親の心を逆なでするかのように、いえ、まさしくその心を傷つける意図を持って、3人目の妻として
「イシマエルの娘で、ネバヨテの妹マハラテを妻にめとった」
(創世記28:9)
のです。
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ここで人間の心理を一般的な面から考えてみましょう。
人の心は無条件に愛されている限り安定します。
どんなことをしたとしても、
「お前は私たちの大切な子だ」
と無条件の愛を親から受けていれば、子の心は安定しているのです。
さて、ありのままで愛されているという感覚が不足するとどうなるのでしょう?
冒頭の兄弟げんかのように、幼い弟の方に母親の愛情が多く注がれ、兄への関心が乏しくなったような場合です。
お兄ちゃんは
「ああ、お母さんは弟の面倒を見るのに大変なんだ。僕が手伝ってあげよう。そうすればお母さんの笑顔が僕にも向けられる」
と考え、健全な形で母親から愛情を受けるようになる…、などということはめったに起きません。
愛情を食物に例えるとすれば、食べ物がなくなったので、腐った食べ物でもいいから集める、というのが人間の取る選択なのです。
つまり、お母さんの注目を得ようとして、弟いじめを始めます。
お母さんは怒った顔で兄に向かいます。
このマイナスの対応が「腐った食べ物」です。
プラスの愛情ではなく、マイナスの怒りでもいいのでお母さんからの注目と関心を得たいのです。
エサウの3番目の結婚はこれに当たると考えられます。
彼は父イサクと母リベカから見捨てられたと感じたのでしょう。
その愛を再び得るために、親に気に入られることをしようとはせず、かえって親の意とは反することをあえて行い、彼らの嫌がる顔を見てホッとしていたのです。
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この状態を解決する道はただ一つです。
それは、罪ある者を罰することではなく、無条件の愛を注ぐことです。
そうすればその人の心は安定し、嫌がらせは止みます。
嫌がらせをすることで注目を引いていましたが、その人に無条件の愛が注がれることによって、マイナス集めをする必要が無くなるからです。
イエス・キリストの十字架による無条件の愛のみが人を救うのです。
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正当に神の愛を受けて良いのだと自分に言い聞かせる今日として参りましょう。
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