今日のみ言葉【No.2984】(2023年 1月11日)「イサクの嫁選び(3)」
しもべは彼に言った、「もしその女がわたしについてこの地に来ることを好まない時は、わたしはあなたの子をあなたの出身地に連れ帰るべきでしょうか」。
(創世記24:5)
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ロックンロールの時代を開いたエルヴィス・プレスリーには熱狂的なファンがおり、彼は自分の車の部品が盗まれるという被害に遭いました。
敬虔なクリスチャンだったエルヴィスは、その時こう答えたそうです。
「車もファンが買ってくれたようなものだから、ファンが持ち去りたければそうすればよい」
カッと頭に血が上るのではなく、その頭を思慮深い方向に使うことが良い結果を生む秘訣です。
アブラハムとそのしもべとの会話の中には、私たちが学ぶべき思慮深さが隠されています。
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アブラハムの息子イサクの嫁探しを命ぜられたエリエゼルは、主人に対して確認を取ります。
「もしその女がわたしについてこの地に来ることを好まない時は、わたしはあなたの子をあなたの出身地に連れ帰るべきでしょうか」
(創世記24:5)
結婚相手を見つけるという使命を果たしたとしても、それだけでいいのだろうかという問いです。
エリエゼルは、自分の仕事の範囲をきっちりやれば後はどうなろうと知らん顔…、とする人ではなかったのです。
イサクにお似合いのお嫁さんを見つけたとしても、もし彼女が
「私はカナンの地まで行くのは嫌です。実家で暮らしたいからイサクさんの方でこちらに来てくれませんか。アブラハムさんのご親族もたくさんいらっしゃいますし」
と言われたら、どうしましょうかという事前のお伺いです。
しかし、主人アブラハムの答えは定まっていました。
「わたしの子は決して向こうへ連れ帰ってはならない」
(創世記24:6)
彼は、カナンの地こそ神が与えた地であり、もしイサクがこの地から離れることがあったとしたら、自分を通して全人類に与えられる祝福の約束は無に帰してしまうと悟っていたのです。
そうなると、しもべエリエゼルの責任は重大で、かなりの重荷と感じられます。
思慮深いアブラハムは、エリエゼルの責任を和らげる配慮の言葉を出します。
「けれどもその女があなたについて来ることを好まないなら、あなたはこの誓いを解かれる。ただわたしの子を向こうへ連れ帰ってはならない」
(創世記24:8)
例外規定を設け、その女性が自らの意志でカナンの地に来るのを拒むなら、
「エリエゼルよ、それはあなたの責任ではない。使命を果たすために無理に結婚を成立させようとしなくてよい」
という趣旨のことを言ったのです。
これでエリエゼルの懸念は解消され、安心して働けるようになりました。
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物事は一気には進まないものです。
あれこれと時間を取られ、気を取られ、一進一退を繰り返して迷います。
それは、私たちが神様から「考えさせられている」時間なのではないでしょうか。
思慮深い者へと、一歩々々成長させていただく今日として参りましょう。
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