今日のみ言葉【No.2693】(2021年12月 2日)「キリスト教イロハ(201)『ゼカリヤ書』」
シオンの娘よ、大いに喜べ、エルサレムの娘よ、呼ばわれ。見よ、あなたの王はあなたの所に来る。彼は義なる者であって勝利を得、柔和であって、ろばに乗る。すなわち、ろばの子である子馬に乗る。
(ゼカリヤ9:9)
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聖書クイズです。
【問題】
新約聖書の中で、一番最初に書かれた書は何でしょう?
【ヒント】
・マタイでもマルコでもありません。
・緊急を要したので、手紙として早く回覧されました。
【正解】
紀元50年頃に書かれた「テサロニケ人への第1の手紙」です。
難しかったですね!
聖書の各巻は、必ずしも時間順には配列されていません。
しかし、ゼカリヤはハガイの次に活躍した預言者なので、ここは時間通りとなっています。
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ハガイ書の次はゼカリヤ書です。
彼らはほぼ同時代に活躍し、共に神殿の再建をするようにイスラエルの民を励ましました。
ハガイは、現実をよく見て、そこから神の黙示を受け、それが預言の基礎となりました。
一方、ハガイの後を受けたゼカリヤは、幻を見ることによって神の黙示を受けました。
ですから、ゼカリヤ書は、ダニエル書、エゼキエル書同様に、解釈するのが困難な預言書のひとつとされています。
つまり、ちょっと読んだだけでは何を言っているのかわからないのが当然だということで、正しく理解するためには専門の聖書学者の手引が必要です。
たとえば、今日の聖句のゼカリヤ書9章9節の預言は、イエス・キリストが、ろばの子に乗ってエルサレムに入場したことによって成就しました。
これは、教えられて初めてわかることです。
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ゼカリヤが預言活動をした紀元前520年〜518年では、神殿の完成は間近になっていましたが、周囲は必ずしも平和な状況ではありませんでした。
神殿を造れば神様によって守られると期待していた人々は、
「あれ、そうでもないな」
と気づき始めていたのです。
そこでゼカリヤはこう説きました。
・大いなる救いの日は展開しつつある。
・本当の新しい時代は目に見える神殿によって完成されるのではない。
・霊的な祝福と栄光を終末的に見ることが必要である。
従って、本書では救い主メシアを待望する要素が強く表現されており、世の終わりを表す内容が極めて多くなっています。
ゼカリヤ書の内容は大きく分けて二つとなっています。
(1)神殿再建への関心(1〜8章)
(2)メシアの来臨(9〜16章)
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ゼカリヤ書を読む新約時代のクリスチャンは、天国行きの切符をもらって、ただ待合室で待っているような人生を送るのではありません。
その先に霊的祝福が次々と降ってくる人生があり、携挙・再臨があり、復活の体をいただいて千年王国でキリストと共に地上を治め、さらに新天新地で永遠に神と共なる祝福の時間を過ごすのです。
世の終末は、神を信じる者にとっては新しい時代を開く扉です。
「望みをいだいて喜び、患難に耐え、常に祈りなさい」
(ローマ12:12)
の御言葉通り、希望を持って新しい時代に備えて参りましょう。
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