今日のみ言葉【No.1303】(2016年 6月14日) 007 「イエスと悪魔」(2)

「主なるあなたの神を試みてはならない」
(マタイ4:7)

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サタンは非常に賢いので、人間はかないません。すぐに騙されてしまいます。

最終的にはサタンの言うことが真実だと思い込んでしまうのです。

そして、

「これこそ真実」

「私が正しい」

という人が二人集まって戦争となります。

つまり、サタンの思い通りに両者が破滅に向かうのです。

サタンに対して自分の力で戦おうとすると、手もなくひねられ、簡単に負けてしまいますから、神にゆだね、主に戦っていただき、私たちも神の方法で防衛すること。

これが人間のなすべき最も効果的な対抗法です。

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イエス様は第一の試みに対して御言葉で対抗し、悪魔の誘惑を退けました。

ところが、賢いサタンは逆にこの神の御言葉を利用して2つ目の誘惑の罠をイエス様に仕掛けてきました。

「もしあなたが神の子であるなら、下へ飛びおりてごらんなさい。『神はあなたのために御使たちにお命じになると、あなたの足が石に打ちつけられないように、彼らはあなたを手でささえるであろう』と書いてありますから」
(マタイ4:5)

つまり、日常会話的にするならこういう言い方になるのではないでしょうか。

「高い所から飛び降りても、御使いが守ってくれるから大丈夫でしょう。さあ、聖書のみ言葉が真実と信じるならやってごらんなさい。」

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サタンは御言葉を自分の都合の良い通りに解釈しようとしました。

彼が引用した詩篇第91篇には、その前に、

「あなたは主を避け所とし、いと高き者をすまいとしたので」
(詩篇91:9)

という条件がついています。

この神への信頼を抜きにして、文字通りの「法則」として解釈すると失敗します。

自分の理論を裏付けるためであったり、正当化するために聖書の御言葉を利用しようとすることは、人間の世界でよく見られます。

しかしそれは正しい聖書の読み方ではないのです。

サタンはいかにも正しいという顔をしながら、イエス様の前に御言葉を提示しました。

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これに対するイエス様の態度は、神を試さない、というものでした。

「主なるあなたの神を試みてはならない」
(マタイ4:7)

日本の諺に「石橋を叩いて渡る」というものがありますが、本当にその石橋が頑丈で壊れるはずがないと信じているなら、たたいて試してから渡る、などということはしません。

本当に信じているのなら、試す必要はないのです。

つまり、

「本当にそうなるかならないか、試してみる」

のではなく、

「いろいろあるだろうけど、そうなる」

と、人生の試練を味わいながら生きることが、このイエス様に習う生き方です。

「愛する者たちよ。あなたがたを試みるために降りかかって来る火のような試錬を、何か思いがけないことが起ったかのように驚きあやしむことなく、むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど、喜ぶがよい。それは、キリストの栄光が現れる際に、よろこびにあふれるためである。」
(第1ペテロ4:12-13)

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神の最善がなされるために今がある、と信じつつ、今日の信仰の歩みを進めて参りましょう。

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