今日のみ言葉【No.2549】(2021年 5月31日)「キリスト教イロハ(157)『預言者(1)』」

主はこう言われる
(アモス2:1)

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「預言者とはどんな人?」

とたずねられたら、薄暗い部屋のベールの奥で水晶の玉を見つめているようなイメージを描くのではないでしょうか。

実際のイスラエルの預言者と言われる人々は、霊的であることはもちろん、理性的かつ現実的で社会を変えようとする行動的なリーダーでした。

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預言者の「預言」と未来の運命を語る「予言」とは違います。

神から直接に啓示を受けて、それを公に宣言することが預言です。

これを語る人が預言者ですが、本当に神からの啓示を受けているのかどうかが問題です。

後の歴史を見て、神の御心を語っていたのが正しい預言者となり、結果が御心とは外れていたのが偽預言者となりました。

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預言には決まり文句がありました。

「主はこう言われる」
(アモス2:1)

です。

そしてその内容は、主なる神の名による叱責、威嚇、命令、約束等です。

預言者は次の3つのことを力説しています。

(1)神を人生の拠り所とし、また導き手とし、神に依存することによってのみ国民の安定と安全をもたらすことができる。

→ 人間の策略によらず、神にのみより頼めとイスラエルの政治的判断の基礎を神に置くようにと勧めました。

(2)神に関する人間側の決断の時が迫っている。

→ 預言者は国家の危機の時に現れ、悔い改めを迫りました。

(3)信仰と社会的関係は分離できない。

→ 信仰を宗教儀式のみにとどめず、神の御心と信ずることを実践に移すようにと語りました。

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いかがでしたでしょうか?

預言者に関する神秘的イメージは取り払われ、彼らは現実生活の只中に生きていた生身の人間であったことが感じられたと思います。

次回、預言者をさらに詳しく見ていきます。

あなたの聖書理解の一助となりますように…。

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