今日のみ言葉【No.2534】(2021年 5月13日)「キリスト教イロハ(152)『モーセ(1)』」

その子が成長したので、彼女はこれをパロの娘のところに連れて行った。そして彼はその子となった。彼女はその名をモーセと名づけて言った、「水の中からわたしが引き出したからです」。
(出エジプト2:10)

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昔からある聖書笑い話をひとつ。

モーセは口下手で有名で、神様が何を尋ねても口ごもり、しゃべりません。

忍耐深い神様もこれには手を焼き、とうとう怒ってこう言いました。

「モーセ、何か物申せ!」

(申せとモーセ…、笑えないジョークでした!)

雄弁ではないモーセを神はエジプト脱出のリーダーとして選びました。

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モーセは古代イスラエル民族をエジプトの地から導き出し、シナイ山で神から律法を与えられたイスラエルの指導者です。

モーセという名は、マーシャー(引き出す)という語から来ています。

彼は赤ちゃんの時にパピルスで編んだかごに入れられ、ナイル川の岸の葦の中に置かれた時、パロの王女によって引き上げられて育ったからです。

「その子が成長したので、彼女はこれをパロの娘のところに連れて行った。そして彼はその子となった。彼女はその名をモーセと名づけて言った、『水の中からわたしが引き出したからです』」
(出エジプト2:10)

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さて、いよいよモーセが神と出会い、出エジプトの指導者とすると言われた時のことです。

「さあ、わたしは、あなたをパロにつかわして、わたしの民、イスラエルの人々をエジプトから導き出させよう」
(出エジプト3:10)

神のご命令なのですから、模範解答は

「はい、喜んでさせていただきます!」

と元気良く答えることです。

ところが、聖書を見ると、彼は執拗に断っています。

「モーセは神に言った、『わたしは、いったい何者でしょう。わたしがパロのところへ行って、イスラエルの人々をエジプトから導き出すのでしょうか』」
(出エジプト3:11)

神は忍耐深く、何度も彼を励ましますが、モーセは

「わたしは口も重く、舌も重いのです」
(出エジプト4:10)

と、語る能力が劣っているということが神に従う上での最大のブレーキになっていることを話します。

彼は苦しかったことでしょう。

自分の命を左右できる神の前に出ているのですから、従わなければ死の罰が待っているかもしれません。

しかし、たとえ従ったとしても、やりきる自信は彼にはありません。

その極みで

「ああ、主よ、どうか、ほかの適当な人をおつかわしください」
(出エジプト4:13)

と、そこで叫びにも似たうめきのような答えをせざるを得ませんでした。

この彼の苦しみに対して、神は

「そうか、そんなに苦しんでいたのか…。口下手じゃあ無理だものな。雄弁でないあなたがよくここまで言えたものだ。よくやった。安心しなさい、この使命は他の人にやってもらうから、あなたはそのまま羊飼いでいなさい」

とやさしく言われたのでしょうか?

以下、次回に続きます。

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たとえ祈りの言葉が続かなくても、神と会話する今日として参りましょう。

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