今日のみ言葉【No.2529】(2021年 5月 7日)「レッテルをはがす」
「人はみな神の救を見るであろう」
(ルカ3:6)
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人を落ち込みやすくする考え方の一つに「レッテル貼り」があります。
たとえば、一度や二度の失敗で「自分はダメ人間だ」と決めつけ、ほんのわずかなことだけで全体を判断してしまう態度です。
この考え方をすると、人の気分は容易に沈みます。
しかし、このやり方でトクをすることがあります。
レッテル貼りをすると、それ以上考えなくてもいいので楽なのです。
ただし、自分や相手のほんの一部だけしか見ていませんから、その他の大部分の領域には一切目を向けなくなり、本当の姿から遠ざかってしまうという欠点があります。
聖書の中で「恐い人」「怒られそうな人」としてレッテル貼りをされている代表がバプテスマのヨハネではないでしょうか。
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バプテスマのヨハネは四福音書のすべてに出てくる有名な人です。
祭司ザカリヤが御使に告げられて生まれた子で、成人後、荒野に出て、火の出るような激しい悔い改めのメッセージをしました。
「まむしの子らよ、迫ってきている神の怒りから、のがれられると、おまえたちにだれが教えたのか。だから、悔改めにふさわしい実を結べ」
(ルカ3:7-8)
「斧がすでに木の根もとに置かれている。だから、良い実を結ばない木はことごとく切られて、火の中に投げ込まれるのだ」
(ルカ3:9)
彼は怒りに任せて不正を断罪しようとしたのではありません。
バプテスマのヨハネは旧約と新約の橋渡しであり、これから間もなく救い主が来るので準備せよと述べ、先駆者的役割を果たしたのです。
「主の道を備えよ、その道筋をまっすぐにせよ」
(ルカ3:4)
そうする目的は
「人はみな神の救を見るであろう」
(ルカ3:6)
とあるように、彼は神の救いのために荒野で悔い改めを説いたのです。
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私たちの周りに起こる様々な出来事の根底には、「神の救を見る」という流れがあると考えるのが信仰者の生き方です。
良いように見えることも、悪いように見えることも、それらすべては
「人はみな神の救を見るであろう」
(ルカ3:6)
という方向に向かって導かれているのだ、と信じて生きるのです。
旧約聖書の箴言にこうあります。
「心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。 すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる」
(箴言3:5-6)
自分の経験から得た知識や科学的法則は確実なものとして大事にして下さい。
しかし、人生にはそれらでは歯が立たない出来事や、大きな流れに飲み込まれるということがあるのです。
その時に、
「僅かな事例でレッテル貼りをして、それで通用していたのだな。しかし、さらに大きな部分を知っておられる神が背後におられ、このことを動かしておられるのだ」
という信仰で立っていくのが、自分の知識や理解のみに頼らずに、すべての道で主を認める態度です。
そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされるというのですから、私たちは落ち込む人生ではなく、希望を持った人生を歩んで行くのです。
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バプテスマのヨハネは恐ろしいメッセージをする人ではなく、私たちが神の救を見るために語った人なのです。
安心して神に方向転換し、神様がもたらす様々な課題にチャレンジする今日として参りましょう。
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