今日のみ言葉【No.2424】(2020年12月 8日)「十字架の死(1)」
そして三時に、イエスは大声で、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と叫ばれた。
(マルコ15:34)
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福井県で「きのどくな」と言うと、それは「かわいそうに」という意味ではなく、「ありがとう」という方言なのだそうです。
「ありがとう」は関西では昔から「おおきに」と言い、東北の宮城県では「まんずどうも」。
私が生まれ育った山形県米沢市では「おしょうしな」と言い、今は珍しくなったこの音声を耳にすると、共通語の「ありがとう」を聞いた時以上の実感が伝わります。
福音書記者のマルコはこの実感を伝えたかったようです。
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イエス様は十字架上で
「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」
と叫ばれました。
これは当時のアラム語であり、
「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」
という意味だとマルコはわざわざ書き記しています。
彼はこの箇所の他にも「タリタ、クミ」(「少女よ、さあ、起きなさい」の意)や、「エパタ」(「開けよ」の意)という音声を残しています。
マルコはペテロの口述筆記をした人ですから、これはペテロがその耳で実際に聞いた音声だということになります。
臨場感あふれる生々しい言葉であり、それを聞いただけでその時の記憶が鮮明に再現される音声なのです。
それだけ、この言葉で表されることが本当に起きたのだと伝えたいのです。
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非常に印象的な
「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」
という言葉ですが、ではなぜキリストは、
「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」
という意味の言葉を十字架上で発したのでしょうか?
これに関しては次回に続きます。
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聖書に記されたキリストの言葉は本当に起きたのだということを、心に留め、思い巡らす今日として参りましょう。
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