今日のみ言葉【No.712】(2013年12月 3日)

心を強くし、勇め。恐れてはならない、おののいてはならない。
(歴代志上22:13)

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今日の聖句は、神殿建築をソロモンに任せたダビデが語った言葉です。

ダビデは主の宮を造ることを神に願いましたが、答えはノーでした。

ダビデは戦いで多くの血を流したから、というのがその理由です。

そこで神殿の建築は彼の子ソロモンにゆだねられました。

これは神の御心であり、また、ダビデは我が子ソロモンのために、金・銀・青銅、腕の立つ職人等、ありったけの資源を備えて強烈に彼をバックアップしました。

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それでも、

「心を強くし、勇め。恐れてはならない、おののいてはならない。」

とソロモンは言われなければなりませんでした。

ソロモンが気が弱く、仕事をサボるぐうたらな怠け者だったからでしょうか?

そうでないことは皆様のご賢察の通りです。

神の御心であることに間違いはなく、人材・資金・設備が十分すぎるほど用意されていても、それだけでスムーズに事がなされていくわけではありません。

そのプロジェクトの中心に、

「やるぞ!」

という生きた命の思いが燃えさかっていて初めて、事は前に向かい、困難の岩を乗り越えて進んでいけるのです。

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米沢興譲教会の最初の会堂は、戦後まもなく、田中美男牧師を中心にして建てられました。

ところが、秋の台風で農作物が大打撃を受け、予約献金を約束していた方々が次々に

「申し訳ないが…」

とやって来られ、田中美男牧師は建築会社への支払いのめどが立たなくなり、窮地に陥りました。

「御心なのにどうして…?」

と思うような出来事が起きるのです。

しかし現実は待っていてはくれません。

先生は托鉢募金(たくはつぼきん)を始めました。

米沢市内の一軒々々を回り、

「キリスト教会の建築のために」

と募金を集めることにしたのです。

募金という言葉だと美しく聞こえますが、その当時の人々の目には、

「物乞い」(昔の言葉では「乞食」)

と映りました。

罵声を浴びせかけられ、門前払いを食ったことは一度や二度ではなく…。

しかしその度毎に、グッとこらえ、

「心を強くし、勇め。恐れてはならない、おののいてはならない。」

とおっしゃる神と共に再び歩みなおし、次の一軒へと足を運ばれたそうです。

現在の教会の土台はこのようにして造られたのです。

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今日も、心を強くせよ、とおっしゃる神と共に立ち上がり、一歩々々、歩んで参りましょう。

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