今日のみ言葉【No.2404】(2020年11月13日)「ペテロの否認(2)」
するとすぐ、にわとりが二度目に鳴いた。ペテロは、「にわとりが二度鳴く前に、三度わたしを知らないと言うであろう」と言われたイエスの言葉を思い出し、そして思いかえして泣きつづけた。
(マルコ14:72)
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スピーチの出だしの例文に
「人生には上り坂、下り坂、そして『まさか』の坂があると言いますが…」
というものがあります。
これから苦労もあるだろうが、頑張れと励ます結婚式の披露宴でよく使われます。
もしペテロがそんなスピーチを聞いていたとしても、彼はまったく意に介さなかったでしょう。
彼は漁師の網元という実績を持った自信家だったからです。
しかし、彼はその「まさかの坂」に立たされ、転げ落ちてしまいました。
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ペテロは自分がまさかイエス様を否定するなど思ってもいませんでした。
しかし現実はどうだったでしょう。
命が危ないと感じた彼の心は一気に崩れ、動揺したペテロは、自分を取り戻そうとする考えにも至りませんでした。
そしてにわとりが鳴いているのに気がつきました。
彼は
「にわとりが二度鳴く前に、三度わたしを知らないと言うであろう」
と言われたイエス様の言葉を思い出しました。
ハッと気がついた後、ペテロはどうしたでしょう?
彼の次の行動が、その後の人生を大きく変えたと言えます。
「そして思いかえして泣きつづけた」
(マルコ14:72)
彼は何度も泣いたのです。
思い出しては泣き、思い出しては泣き、…。
神の前で流す悔い改めの涙ほど尊いものはありません。
その涙はやがて泣く者を救いに導くからです。
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私たち人間は、わかっていてもたびたび失敗します。
自分は間違っていたと気づいた時の反応として、聖書はユダとペテロの例を記しています。
キリストを祭司長に売ったことは大きな誤りだったと知ったユダは後悔しましたが、その失敗を神の前にさらけ出さず、自分の手で処理しようとしました。
「イエスを裏切ったユダは、イエスが罪に定められたのを見て後悔し、銀貨三十枚を祭司長、長老たちに返して」
(マタイ27:3)
しかし、祭司長たちから
「それは、われわれの知ったことか。自分で始末するがよい」
(マタイ27:4)
と言われ、行き場を失った彼は自分で自分を罰し、自死しました。
ペテロも大いに後悔しましたが、
「そして思いかえして泣きつづけた」
(マルコ14:72)
という時間は、神の前に自分の失敗を持ち出して泣く時間でした。
ここに神のあわれみが注がれるのです。
あなたが流す悔い改めの涙に、神のあわれみの光が注がれ、涙がプリズムとなって七色の美しい光を輝かせます。
人は涙を流し、そこを通して霊の目が開かれ、信仰が飛躍していくのです。
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神の前に思いを吐き出し、導きを得ていく今日とさせていただきましょう。
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