今日のみ言葉【No.2223】(2020年 3月17日)「納税問題(1)」
2020年3月17日
「ところで、カイザルに税金を納めてよいでしょうか、いけないでしょうか。納めるべきでしょうか、納めてはならないのでしょうか」
(マルコ12:14)
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日本では憲法で移動の自由が保証されているので、海外の危険な地域に行く人に対して外務省は渡航自粛勧告程度はできますが、中止させることはできません。
しかし政治体制が違う中国では、強制的に人々を隔離して移動に制限を加えることをしています。
憲法とは大きな力を持っているものです。
ところでその憲法に、日本国民には納税の義務があると明記されているのをご存知でしょうか?
税金は納めなければならないものというのは、今も聖書の時代も変わりがないようです。
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さて、イエス様に自分たちの本当の姿を言い当てられ、すごすごと引き下がらざるを得なかった祭司長、律法学者、長老たちは、悔しさのあまり仕返しをしようとしました。
そのやり方は、数人のパリサイ人やヘロデ党の者を遣わし、イエス様の言葉じりを捕えようとするものでした。
彼らの巧妙な企みを理解するためには、この当時の時代背景を説明しなければなりません。
まずパリサイ人ですが、彼らはモーセの十戒を守るためにさらに事細かな条項・細則を付け加え、それらは口伝律法と呼ばれるものとなりました。
彼らはそれを一つも欠けることなく行うことが神に喜ばれると考えていましたから、
「神は霊であるから、礼拝をする者も、霊とまこととをもって礼拝すべきである」
(ヨハネ4:24)
と言ったイエス様に対して反感を持っていました。
一番大切なことを行えば、それに続く細かいことは当然行われるとされたイエス様の真意を曲解し、自分たちの行動が意味のないものとして否定されたと感じたのです。
次にヘロデ党の者ですが、彼らは当時の支配者ローマ帝国に味方はするものの、総督はヘロデ王朝の者が支配者となるべきであると考えていました。
現代的に言えば保守体制側ですから、ユダヤ教側です。
当然、イエス様に対して彼らは敵対感情を持っていました。
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このような背景の中で出されたのが今日の聖句の質問です。
「ところで、カイザルに税金を納めてよいでしょうか、いけないでしょうか。納めるべきでしょうか、納めてはならないのでしょうか」
(マルコ12:14)
この質問をよく見ると、2つの問いが組み合わされていることに気づきます。
最初が「よい」で、後のが「べき」です。
ここに落とし穴が仕掛けられているのですが、詳細は次回に譲ります。
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人生には様々な罠や落とし穴がありますが、イエス様はそこから救い出される力のある御方です。
この方に信頼し、堂々と正道を歩む今日として参りましょう。
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