今日のみ言葉【No.2180】(2020年 1月21日)「実のないいちじくの木(2)」

2020年1月21日

from “One for Israel"

葉の茂ったいちじくの木を遠くからごらんになって、…、葉のほかは何も見当らなかった。
(マルコ11:13)

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ぶどう狩りの季節も終わり、出荷も終わったぶどう農家の方から

「完熟ぶどうを食べさせてあげる」

とお呼ばれしたことがありました。

ぶどう棚には最後まで枝についていたぶどうがまばらに見えるだけです。

その実を枝から取ってつまんで食べてみると、驚きました。さすがに完熟ぶどうです。

出てくる言葉は「うまい!」ではなく、「うんまい!」となっていました。

さて、空腹のイエス様が探していたのはこのようなおいしい完熟いちじくだったでしょうか。

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イエス様が求めた実は「初なりのいちじく(パーグ)」でした。

パーグは春の過越の祭りの頃に最初に実るいちじくで、木全体に葉が多く茂らない状態で小さい実が生ります。

当然後に生るテエナに比べれば、甘さも量も劣ります。

さて、この木は、

「葉の茂ったいちじくの木を遠くからごらんになって」
(マルコ11:13)

とあるように、後生りのテエナはなくてもパーグはあっても良い状態に見えました。

ところが、近寄ってみると、

「葉のほかは何も見当らなかった」
(マルコ11:13)

とあります。

これは何を意味しているのでしょうか?

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イエス様はこのいちじくの木を通して、当時のイスラエルの霊的状態を弟子たちに教えようとなさったのです。

律法学者やパリサイ人たちが教える宗教では、細かいことまで規定して守らせたので外面的にはきちんとしていました。

しかし、それは葉ばかり茂って実のないいちじくの木のようだとイエス様は指摘されたのです。

つまり、形式や儀式にばかり注意を払い、何の悔い改めの実も結んでいないということです。

さらに、初なりの実(パーグ)を結ばないいちじくの木は、その後の実(テエナ)も結ぶことはありません。

イエス様が

「今から後いつまでも、おまえの実を食べる者がないように」
(マルコ11:14)

と言われたのは当然です。

そしてこれはエレミヤに代表される預言者たちが告げたイスラエルに対する審判が、イエス・キリストにあって成就しつつあることを示しているのです。

「主は言われる、わたしが集めようと思うとき、ぶどうの木にぶどうはなく、いちじくの木に、いちじくはなく、葉さえ、しぼんでいる。わたしが彼らに与えたものも、彼らを離れて、うせ去った」
(エレミヤ8:13)

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私たちが実を結ぶ唯一の方法は、キリストとつながっていることです。

「もし人がわたしにつながっており、またわたしがその人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる」
(ヨハネ15:5)

この一点だけを覚え、実を結ばせていただく人生を送って参りましょう。

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