今日のみ言葉【No.2001】(2019年 5月 7日)「ペテロの告白(1)」

2019年5月7日

「人々は、わたしをだれと言っているか」
(マルコ8:27)

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タレントの好感度調査というものがあるそうです。

芸人部門で初回から連続してトップだったのは明石家さんまさん。

なるほどと頷けます。

しかし2018年、彼はとうとうその座から陥落し、代わりに漫才コンビのサンドウィッチマンがナンバーワンになりました。

ネタやトークの面白さもさることながら、東日本大震災で自らも被災し、もしかしたら今頃生きていなかったかも…、という経験から東北の復興に努め、すでに数億円の寄付金を集めたことが大きな要因になったのは間違いありません。

人々からどれくらい良いと思われているかは私たちでも気になるところですが、好感度アップを狙うと、逆に好感度は下がります。

人を愛し、人のために生きる時、図らずも好感度は上がっていたというのが彼らの実感でしょう。

さて、それに反して、イエス様が「人々は、わたしをだれと言っているか」と弟子たちに尋ねる箇所があります。

これは一体何を意味しているのでしょう?

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イエス様がこの問いを発した場所は、ピリポ・カイザリヤの村々へ行く途中でしたから、現在のレバノンとシリアの国境にある標高2,814メートルのヘルモン山のふもと、イスラエルの最北端です。

聖地旅行でここを訪れると、綺麗な水が湧き出す場所で、ガイドさんからヨルダン川の源となっているという説明を聞きます。

身の引き締まるような肌寒さながら、スッキリとした清澄な空気。

そして荘厳な岩肌に囲まれた場所に来ると、いよいよここで重大なことが告げ知らされるのだなというムードになります。

イエス様は、「受難・十字架・復活」という弟子たちにとって衝撃的な知らせを告げるために場所を選び、できるだけ受容しやすく、かつ、彼らの決心を高めるために準備されるお方なのです。

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イエス様はここで2つの質問をなさいますが、最初に問うたのは

「人々は、わたしをだれと言っているか」
(マルコ8:27)

というものでした。

つまり、イエス様に対する人々の噂とはどんなものかということです。

これはかなり答えやすい質問です。

人に対する評価や噂というものは、その人のある一面だけを取り上げて自分が受けた印象を語っているだけのことですから、根本的に無責任なのです。

その報告をするだけですから、弟子たちは気楽に答えることができます。

「バプテスマのヨハネだと、言っています。また、エリヤだと言い、また、預言者のひとりだと言っている者もあります」
(マルコ8:28)

もし私が弟子の一人としてその場にいたとしたら、

「先生、○○村の人たちはこんなことを言ってました。あ、そうそう、△△村ではこう言ってましたっけ。みんなバラバラな適当なことを言ってるようですよ」

と、他の弟子たちと競うかのように、笑いながら語り合ったことでしょう。

イエス様はこのようにして弟子たちの心の畑を事前に十分耕し、なごませ、次に告げる命に関わる重大な知らせを受け入れやすくされたのです。

イエス様は本当に弟子たちを愛した御方だということがこのようなことからもわかります。

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それは今に生きる私たちに対しても同じです。

あなたは人生一寸先は闇だと感じ、次に何が起こるかと毎日恐れながら生きているかもしれません。

しかし、イエス・キリストを主と仰ぐ人生は、その闇の中をいつの間にか安心して通り抜けさせていただく人生となるのです。

イエス様はそのことができるように、私たちに日々の喜びを与え、リラックスさせてくださいます。

「順境の日には楽しめ、逆境の日には考えよ」
(伝道の書7:14)

という御言葉の通りで良いのです。

今日与えられている喜びを味わい、イエス様と一緒にゲラゲラ笑って過ごすこと。

それはまさしく神の御心であり、そうすると、その後にある大きな出来事にも「エイッ!」と飛び込んでいける気持ちが出来上がるのです。

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「これは主が設けられた日であって、われらはこの日に喜び楽しむであろう」
(詩篇118:24)

今日一日、神の喜びを漏れ落とすことなく、十分に味わわれますように…。

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