今日のみ言葉【No.1996】(2019年 4月23日)「いやされた盲人(1)」
2019年4月23日
イエスはこの盲人の手をとって、村の外に連れ出し、その両方の目につばきをつけ、両手を彼に当てて、「何か見えるか」と尋ねられた。
(マルコ8:23)
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花粉症の季節を乗り切ったという方もおられることでしょう。
私も今年は相当悩まされましたが、お医者さんからもらった薬を服用し、その日の夜から症状が緩和しました。
なかなかこういう「一発で効く薬」に出会うことはないですが、とてもラッキーだったと思っています。
さて、今回の聖書個所は徐々に癒された奇跡です。
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イエス様が人の病を癒された記事は多くありますが、ほとんど一瞬で癒されています。
しかしこの人の場合は例外的ケースです。
それは
「まだ悟らないのか」
(マルコ8:21)
と言われたイエス様の言葉に呼応して、ここにそのような奇跡が記されたからだと言えましょう。
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前の段落で、パリサイ人とヘロデのパン種を警戒せよとのイエス様の言葉を弟子たちは理解せず、
「弟子たちは、これは自分たちがパンを持っていないためであろうと、互に論じ合った」
(マルコ8:16)
というまるでトンチンカンな反応を示しました。
しかし、イエス様はあきらめない方なのです。
弟子たちにパンの奇跡の話をし、拾い集めたパンくずは幾かごになったか尋ねました。
その質問に対して、彼らは単純にその数を答えるという表面的な反応しかできず、その問いに隠されたイエス様の真意に気づきませんでした。
ここまで丁寧に説明し、例をあげて気づかせようとしているのに全く理解していない弟子たちに対して、「まだ悟らないのか」とイエス様は嘆息なさったのです。
これは私たちも同じです。
聖書を何回読んでいても、自分の知識と体験という狭い枠の中でしか読んでいないため、目の見えない盲人と同じく、言われたことは聞いてはいるが、本当のことが見えないのです。
しかしイエス様は、がっかりしたとしても、私たちをあきらめるお方ではないのです。
「わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない」
(ヘブル13:5)
この方の忍耐を知り、それでも愛されていて、あきらめられてはいないと知った時、私たちの霊的目は開かれるのです。
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私たちの教会では毎月2回、聖書研究会を行っています。
先月、約3年かけて出エジプト記を終えたところです。
皆さんそれぞれの収穫を得て満足なさったわけですが、教える側の私の収穫は
「聖書知識が身につくまでには、繰り返し、根気よく、負けずに教えなければならない」
というものです。
それは参加者の方が特別頭が悪いとか、やる気がないとか、能力不足だったからということではありません。
皆さん普通一般の能力があり、やる気があるのでご自分から発表をする人たちもいらっしゃいます。
しかし、教会に入って、いざ聖書研究を始めますよという段階では、まだこの世の生活を引きずっているのです。
ある人にとっては資本主義の世の中から、つまりお金の計算の世界から、ある方は家族の問題という世界から、という具合に皆さんそれぞれ自分の生活という世界を持っていて、それにどっぷり浸った生活をしています。
そこからいきなり聖書の世界に入るわけですから、エンジンがかからないのも当然です。
そこで、前回までの復習をし、くり返し同じことを教えることによって、枯れた水路に水が流れて元のきよい流れの川に戻るような感じで皆さんの表情が変わってきます。
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神の忍耐は必ず私たちの中に実を結ばせます。
そこに至るまでには時間がかかりますし、無駄に枯れ果てたように見えるかもしれません。
しかし、何千年も前の遺跡から発掘された種が、地に蒔かれると芽を出し、花が咲き、次の種を宿すことをあなたもご存知でしょう。
種の中には命があるからです。
あなたの内に蒔かれた御言葉の種は、やがてどこかで芽を吹き、命の活動を始めるのだということを知っておきましょう。
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繰り返し、忍耐しながら自分を訓練し、神の命を体験する日々を送って参りましょう。
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