今日のみ言葉【No.1997】(2019年 4月24日)「アブラハムの祝福を受け継ぐ道」
主はシオンを慰め、またそのすべて荒れた所を慰めて、その荒野をエデンのように、そのさばくを主の園のようにされる。こうして、その中に喜びと楽しみとがあり、感謝と歌の声とがある。
(イザヤ51:3)
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東日本大震災で大きな被害に遭い、復興を目指している東北の各県に、先に阪神大震災から見事復興を遂げた関西地方から様々な激励メッセージが届けられましたが、その中にこういうものがあったそうです。
「町を元の姿に戻そうとしてはなりません」
一体どういうことでしょうか?
その後に続く言葉で納得です。
「元の姿以上の町へ復興するのだという思いで取り組んでください」
必ず復興はできますよ、いや、以前以上の素晴らしい町となりますよという希望を与えるメッセージであるとともに、元の姿でいいというくらいの気持ちでは進まないぞという先輩からの厳しい叱咤激励でもあります。
神はエルサレムを復興させるぞと決心した民に、必ず回復するという希望のメッセージを与えています。
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今日の聖句の前提となるのは、イスラエルの祖アブラハムに祝福を与えるという一方的無条件の契約です。
イザヤは
「あなたがたの父アブラハムと、あなたがたを産んだサラとを思いみよ」
(イザヤ51:2)
と、その契約を思い出せと言い、それを根拠にして、
「主はシオンを慰め、またそのすべて荒れた所を慰めて、その荒野をエデンのように、そのさばくを主の園のようにされる」
(イザヤ51:3)
と、エルサレムの復興を保証する預言をしました。
ただし、神は
「喜びと楽しみとがあり、感謝と歌の声とがある」
(イザヤ51:3)
という人生を誰にでも約束しているわけではありません。
それは神に対してどう生きているかによって違います。
結果的に補囚されていたバビロンからの帰国を決意した者は少数にとどまりましたが、その人々に適用される言葉なのです。
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同じアブラハム契約を出しながら、これと全く反対の預言をした人がいます。
エゼキエルです。
その時代、イスラエルの民は神を無視した生活を続け、その罪を悔い改めていませんでした。
その結果、国は滅亡し、バビロン捕囚の憂き目に遭いました。
しかし、ある指導者たちは、我々はアブラハム契約によって守られているから必ず国に帰れる。あの地はアブラハムによって与えられた土地なのだからと主張しました。
「人の子よ、イスラエルの地の、かの荒れ跡の住民らは、語り続けて言う、『アブラハムはただひとりで、なおこの地を所有した。しかしわたしたちの数は多い。この地はわれわれの所有として与えられている』と」
(エゼキエル33:24)
しかし神は、その励ましは誤っている、とエゼキエルに言わせました。
「それゆえ、あなたは彼らに言え、主なる神はこう言われる、あなたがたは肉を血のついたままで食べ、おのが偶像を仰ぎ、血を流していて、なおこの地を所有することができるか」
(エゼキエル33:25)
神に対する悔い改めがない状態では神の恵みは与えられない。
だからアブラハムの祝福の契約はあなたがたには適用されない、という厳しい預言です。
これは今日の聖句の50年前の出来事でした。
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さて、その50年の間、イスラエル民族は、異国バビロンの補囚生活の中で
「なぜこんなことになったのか」
「我々は一体何者か」
という自問自答を繰り返しました。
そして、先祖たちが神の律法を守らず、神を無視した生活を続け、悔い改めることがなかったため、このような裁きを招いたのだと結論づけました。
この時代のイスラエルの民は、十分罪を悔い改め、神の民としての自覚を持って生きていました。
そこで神はイザヤを通して、慰めと回復のメッセージを送り、帰国を決意した人々を励ましたのです。
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さて、現代に生きる私たちはどうでしょうか?
神を恐れて真面目に生きねば、と思いますか?
そのような生活をしても良いのですが、神の一番の御心は、イエス・キリストの十字架の犠牲によって罪の代価は全て支払われたと私たちが信じて生きることです。
キリストの身代わりによって罪赦され、永遠の命を得た、という信仰によって救われるのです。
そして、キリストを通してクリスチャンは神の子となる身分を授けられるので、アブラハムの祝福にあずかることができるのです。
まじめに生きるのは、その感謝の応答であり、結果です。
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神は私たちが考えている以上に祝福してくださると信じ、キリストにより頼む生活をして参りましょう。
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