今日のみ言葉【No.1975】(2019年 3月29日)「エパタ(開けよ!)(7)」

2019年3月29日

あなたがたの中に、苦しんでいる者があるか。その人は、祈るがよい。喜んでいる者があるか。その人は、さんびするがよい。
(ヤコブ5:13)

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イチロー選手の引退会見で、奥様への感謝の言葉を語っておられました。

弓子夫人はアスリートとしての夫の食生活を支え、イチロー選手は妻の手作りのおにぎりを、ホームでの試合の前に必ず食べていたそうです。

「こだわりの強いイチローらしく、お米はある高級和食店と同じ山形の農家から取寄せていた。弓子さんはその日の気温に合わせてお米の漬け置き時間にまで気を配り、毎回同じ硬さのお米を炊いていたそうです」
(『女性セブン』4月11日号)

山形県人である私は、

「イチローを支えたのは山形のお米だ!」

と吹聴したいわけですが、それは的が外れています。

縁の下の力持ちとして支えた奥様の努力こそこの記事の中心です。

神のなさる業も、周辺的出来事と本質的部分を見分けなければなりません。

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さて、周囲の人々が止められていたにもかかわらずイエス様のなされた奇跡を言い広めていたのに対して、耳が聞えず口のきけなかった当の本人は、癒された後、何を聞き、何を話したでしょう。

それは聖書には書かれていませんが、開いた耳で神の言葉を聞き、ほどけた口で神を讃美したことは間違いないでしょう。

私たちの霊的耳が開かれれば、神の言葉を聞くことが出来るようになります。

今までしっくりこなかった聖書の言葉や、抵抗を持って聞いていた説教が、スイスイと心に入ってくるのを体験するのです。

すると私たちの舌がほどけてきます。

それは無口な人が急におしゃべりな人に転換するということではありません。

どんな苦難にあっても、讃美と祈りが口から絶えない生活になるということです。

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マルコ7章のこの人は、肉体的にも癒されましたが、霊的にも癒されました。

「エパタ」とは「開けよ」という意味ですが、耳が開けたばかりでなく、これは彼と神との霊的関係が開通したことも意味します。

ですから、たとえ肉体は癒されず、現実の問題は何も解決しなくとも、霊的救いにあずかり、霊的癒しを体験した人は、

「病という肉体のとげ」

「祈っても癒されなかったという心のとげ」

に対して違った思いを持つようになります。

神がこの病を与え続けているということが腑に落ちるのです。

それは無理やりそう思い込もうとしてそうなるということではありません。

むしろ

「神様がこの出来事を通らせて下さらなかったら、私はきっと神を知らない人生を生きていただろう。そして滅びに向かっていたに違いない」

と思えるようになるのです。

霊の耳が開かれた人は幸いです。

その人は病が神からの祝福であったことに気づかされる時が来て、驚きを覚え、静かな喜びと感謝にあふれる生活に入れるからです。

その人の口から出るのは、神への讃美と祈りです。

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神と自分との間が開かれた喜びを讃美し、祈る一日として参りましょう。

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