今日のみ言葉【No.1941】(2019年 2月16日)「弱さを知っている者」
「あなたがたは強く、かつ勇ましくなければならない。彼らを恐れ、おののいてはならない。あなたの神、主があなたと共に行かれるからである。主は決してあなたを見放さず、またあなたを見捨てられないであろう」
（申命記31:6）
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同じ借金でも、順調に返済している人はその額を一の位まで正確に言えますが、返済に困っている人は大体の金額しか言えません。
しかも金額を低めに設定しておられます。
たとえば、「おいくらぐらいなのですか？」と尋ねて、「大体300万くらいです」という答が返ってきたら、私は内心「最低で350万。本当は400万だろうな」と考えることにしています。
自分の稼ぐ力をプラス、借金をマイナスとするなら、そのプラスとマイナス、つまり強さと弱さの両方を正確に知っていることが必要なのです。
貸主側はそのような人を探しています。
自分のお金を貸した結果、元本以上に額が増え、しかも「死に金」ではなく「生き金」として生かされたことに満足を覚えたいからです。
借りた方としては、困った時に助けてもらえた感謝と、さらに完済の暁には、「信用」という無形の財産を築く結果となります。
モーセの後継者ヨシュアは、自分の強さと弱さの両方を知っていた人だったので神にその仕事を任された人と言えましょう。
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聖書の中でヨシュアくらい励まされた人はいないのではないでしょうか。
申命記第31章のたった1章の中でも彼は3回
「強く、かつ勇ましくなければならない」
と励ましを受けています。
6節でイスラエルの民全員の中の一人として、続く7節でモーセから、そして23節では神様から直接言われています。
そんなに彼は臆病者だったのでしょうか？
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いいえ、彼は勇敢な人だったので、カナンの地への最初の偵察の後、強そうな先住民がいたとしても、神を信頼して進んで行きましょうと提言しています。
「わたしたちが行き巡って探った地は非常に良い地です。もし、主が良しとされるならば、わたしたちをその地に導いて行って、それをわたしたちにくださるでしょう」
（民数記14:7-8）
しかし、ヨシュアとカレブ以外の者は皆恐れ、約束の地へ行くことに反対し、神を信頼しませんでした。
そこで神は、イスラエルの民を荒野で40年間、再訓練するように決心なさいました。
せっかくエジプトの奴隷から解放されたのに、出た人々はその荒野の40年で死に絶えました。
エジプトでの生活を知ったいた人たちの中で約束の地に入ることができたのは、ヨシュアとカレブの二人だけという結果になりました。
ヨシュアは神の力と恐ろしさを骨の髄まで味わった人なのです。
「あのモーセ様でさえ成し遂げることができなかったことを、私ができるだろうか」
ヨシュアは自分の強さと共に、モーセと比較して遥かに劣る自分、そして神の前では無に等しい自分の弱さを正確につかんでいた人なのです。
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神は自分の弱さを知る人々をお用いになります。
もしもヨシュアが自分の勇敢さだけを頼りにカナンの地に侵入し、成功を収めたら、彼は神を忘れたことでしょう。
自分の力を誇り、自分の力に酔いしれ、エスカレートしていった先には、持っていたものまでも失うという破滅が待っています。
しかし、弱さを知る人々は常に神に頼ります。
神はそこでご自分の力を表して下さいます。
弱さを知る人々は自分を誇ることなく、神をほめたたえます。
このようにして神の存在の確かさとその栄光が、弱さを知る人々を通して表されるのです。
神の励ましならいくらでも受けましょう。
そして、自分の弱さを嘆くことをやめ、むしろその弱さを神の前で誇りましょう。
あなたの弱さがあるがゆえに、神はあなたを選び、そして励まし、用いようとされているのですから…。
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「主は決してあなたを見放さず、またあなたを見捨てられないであろう」
（申命記31:6）
この御言葉を胸に、今日も神の励ましを受け、進んで参りましょう。
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