今日のみ言葉【No.2831】(2022年 6月 8日)「バベルの塔(3)」
「さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互に言葉が通じないようにしよう」
(創世記11:7)
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スマホに向かってしゃべれば画面上ですぐさま文字になる音声入力。
Lineやメールの文章をいちいち打ち込まなくて済むので楽になりました。
技術は進み、今は画像から文字起こしができ、更にそれを日本語や外国語に翻訳できるというのですから驚きです。
これが恩恵だと感じられるのは、世界中に多種多様の言語があり、コミュニケーションの障害となっているからです。
その起源がバベルの塔の出来事だと聖書は教えています。
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「さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互に言葉が通じないようにしよう」
(創世記11:7)
神の領域まで到達しようとする人間の行動を止めるため、神は言葉を乱し、意思の疎通ができないようにしました。
これは神の呪いです。
言葉がバラバラとなり、お互いの言っていることがわからなくなったらどうなるのでしょうか?
言語が通じ合う同士で固まり、グループに分かれます。
その中ならホッと安心できるのですが、他のグループは何をいい、何を考えているのかわからないので、安心とは反対の感情である不安を相手に対して持つようになります。
こうなると一緒には住めなくなるので、
「主がそこで全地の言葉を乱されたからである。主はそこから彼らを全地のおもてに散らされた」
(創世記11:9)
となり、人類は今のように違う言語を話し、全世界に散らばって住んでいるのです。
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バベルの塔の話をただの物語だと思っていてはいけません。
たとえ日本語を話していたとしても、言葉が通じないという体験をしているのではないでしょうか?
同じ屋根の下に住んでいながら、我が子の言うことが理解できない、夫婦のコミュニケーションが成り立たないなどは日常茶飯事としてあります。
これはバベルの塔の呪いがかかっているのと同じ状態だとは言えないでしょうか。
たとえそうであったとしても、イエス・キリスト到来後の新約聖書時代に生きている私たちは、この呪いから解放され、お互いが理解し合える元の状態へと回復されます。
それはペンテコステで聖霊が降った時から始まっています。
「あの人々がわたしたちの国語で、神の大きな働きを述べるのを聞くとは、どうしたことか」
(使徒2:11)
この時にバベルの塔の呪いは解除され、聖霊によって一つの思いとなる祝福の時代へと移り変わったのです。
「なぜなら、わたしたちは皆、ユダヤ人もギリシヤ人も、奴隷も自由人も、一つの御霊によって、一つのからだとなるようにバプテスマを受け、そして皆一つの御霊を飲んだからである」
(第1コリント12:13)
現在はその完成に向けた途上の時代です。
ゼパニヤ書の預言では、黙示録の大患難時代が終わった後の千年王国の時代に、人類は同じ言語に統一されることが記されています。
「その時わたしはもろもろの民に清きくちびるを与え、すべて彼らに主の名を呼ばせ、心を一つにして主に仕えさせる」
(ゼパニヤ3:9)
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今は聖霊に導かれ、未完成ながら進む時代です。
全くゼロの理解ではなく、半分でもお互いを理解し合えることを感謝し、聖霊による一致を目指して今日も歩んで参りましょう。
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