今日のみ言葉【No.3802】(2025年12月16日)「権威問答(1)」

ある日、イエスが宮で人々に教え、福音を宣べておられると、祭司長や律法学者たちが、長老たちと共に近寄ってきて、イエスに言った、「何の権威によってこれらの事をするのですか。そうする権威をあなたに与えたのはだれですか、わたしたちに言ってください」。
(ルカ20:1-2)

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2013年のテレビドラマ『半沢直樹』で、主人公の決め台詞が話題になりました。

「やられたらやり返す、倍返しだ!」

この言葉が人気を博し、「倍返し」はその年の流行語大賞を受賞しました。

祭司長や律法学者たちは、まさにこの「やられたらやり返す、倍返しだ!」を実行しようとしました。

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今日の聖句の冒頭の「ある日」とは火曜日のことです。

イエス様は日曜日にエルサレム入城を果たし、月曜日に宮きよめをなさいました。

怒った祭司長や律法学者たちが、長老たちと共に近寄ってきて、翌日の火曜日にイエス様に詰め寄ります。

彼らはこう言って喧嘩を売ってきました。

「何の権威によってこれらの事をするのですか。そうする権威をあなたに与えたのはだれですか、わたしたちに言ってください」
(ルカ20:2)

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祭司長になるのは主にサドカイ人です。

彼らは神殿における祭儀の執行と管理の責任を負っていました。

神殿の平穏な運営は、当時のユダヤを支配するローマ帝国にとっても利益だったため、ローマはサドカイ派の人々を支持しました。

つまり、サドカイ人を中心とする祭司長たちは、ローマ帝国からの権威をいただき、神殿の経済的利益と権威を管理できていたわけです。

となると、神殿で商売をしていた両替商や商人を追い出したイエス様の行動は、彼らの目にはどう映るでしょうか?

それは、神殿の権威、すなわちサドカイ派の支配体制を脅かす行為と映ります。

その結果、「ナザレのイエス」という人物は、放置すればローマとの関係に悪影響を及ぼしかねない、極めて危険な存在と見なされたわけです。

彼らが「権威」を重要視していたのには、このような背景があったのです。

このような裏にある事情がわかると、なぜ祭司長たちが

「何の権威によってこれらの事をするのですか。そうする権威をあなたに与えたのはだれですか、わたしたちに言ってください」
(ルカ20:2)

と問い詰めた理由が、よく理解できます。

彼らにとって、最も重要で、最も脅かされたものが「権威」だったのです。

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私たちは、何を自分の拠りどころとなる「権威」として生きているでしょうか。

今一度、それを確かめる一日としてまいりましょう。

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