今日のみ言葉【No.804】(2014年 4月16日)

まことに神は今わたしを疲れさせた。
(ヨブ記16:7)

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怒りを感じているのに

「ここで爆発させたらいけない」

とこらえている状態を

「抑制」

と言います。健全です。

怒りを感じているのに、その怒りの感情を心の奥深くに閉じ込め、自分は怒っていないと感じる状態を

「抑圧」

と言います。これが続くとちょっと危ないです。

抑圧している人はすぐわかります。2つの大きな特徴があるからです。

まず、不機嫌な表情。常に面白くなさそうな表情をしています。

次に、「何をしてもいいよ」と言われても、何をしていいのかわかりません。

例えば、

「あなたに200万円支給します。1ヶ月の休暇を与えますから使い切って下さい。何に使ってもいいですが貯金や寄付はダメです。自分のために残さず使って下さい。」

と言われて、全然ワクワクしません。かえって困り果てます。

自分は何をしたいのか、抑圧しているので表面に出てこないのです。

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ヨブはその点、自分の思いを抑圧して

「神の御心だから耐え忍ばなければならないのだ…」

などとは言わず、今日の聖句のように

「まことに神は今わたしを疲れさせた。」
(ヨブ記16:7)

と言いたいことを言っています。

そういう意味で心は病んでいません。健康です。

確かに彼の理解不足や傲慢な点、友人たちからの責めに怒って反発している点など、人間的な弱さや欠点はあちらこちらに見えます。

しかし、なぜだかわからないが神から来ていることだけは確かだとわかる苦しみを味わう中で、

「わたしの手には暴虐がなく、わたしの祈は清い。」
(ヨブ記16:17)

と神に向かう姿勢があります。

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ここに祈りの秘訣があるのではないでしょうか。

「何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。」
(ピリピ4:6)

「神に申し上げる」ことが祈りの基本です。

「こんな事言ってもいいのかな…?」

とあなたが躊躇したり、言わずに済まそうと抑圧しようとしていたとしても、

「あなたがたの父なる神は、求めない先から、あなたがたに必要なものはご存じなのである。」
(マタイ6:8)

とイエス様がおっしゃる通り、父なる神様は先刻ご承知です。

「頭隠して尻隠さず」の私たちの姿を当の昔にご存知の神様なのですから、包み隠さず、ありのままを神の御前に申し上げるのです。

あなたの祈りの生活で感じる壁を打ち破るのは今この時です。

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あるがままの思いを神に申し上げる祈りの一日として参りましょう。

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