今日のみ言葉【No.3694】(2025年 7月29日)「イエス・キリストと幼な子(2)」
するとイエスは幼な子らを呼び寄せて言われた、「幼な子らをわたしのところに来るままにしておきなさい、止めてはならない。神の国はこのような者の国である。
(ルカ18:16)
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七五三は、今では千歳飴を買ってもらったり、写真撮影をしたりの楽しい行事となっていますが、乳幼児の死亡率が高かった昔は、
「よく3歳まで、5歳まで、7歳まで生き残れたものだ」
というひとつの区切りを人々は感じていたものです。
日本では明治32年(1899年)から人口動態統計が確立され、その当時のデータでは、1歳未満で死亡する子供の割合は、15%から25%です。
5歳まで生きるにも多くの困難があり、出生児の約30〜40%が5歳を迎える前に亡くなっていた可能性が高いのです。
そう考えると、イエス様のもとに連れてこられた幼な子たちの半数近くが、数年以内に天に召されていたことになります。
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このような現実を背景として考えると、
「幼な子らをわたしのところに来るままにしておきなさい、止めてはならない」
(ルカ18:16)
と言われたイエス様の心の中が、いくらかでもわかるような気がします。
イエス様は、この子たちの命が短いことをご存じでした。
その限られた時間の中で、彼らを祝福したいと願われたのです。
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ところで、
「神の国はこのような者の国である」
(ルカ18:16)
とは、子供の純真な無邪気さが神の国に入れる条件のように思えますが、そうではありません。
神の国に入り、救いを受ける条件は信仰のみです。
幼な子には、説教を理解する能力もなく、献金する力もありません。
捧げる力はなく、あるのはただ喜々として贈り物を受け取る能力だけです。
この幼な子のように、素直に、「はい」と神を信頼して救いを受け取る人こそが、神の国に入れるのです。
「よく聞いておくがよい。だれでも幼な子のように神の国を受けいれる者でなければ、そこにはいることは決してできない」
(ルカ18:17)
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何の疑いもなく親に身を寄せる幼な子のように、私たちも神を父と信頼し、神の元に帰る今日として参りましょう。
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