今日のみ言葉【No.3350】(2024年 5月 9日)「ヨセフとポテパルの妻(3)」

主人はその妻が「あなたのしもべは、わたしにこんな事をした」と告げる言葉を聞いて、激しく怒った。そしてヨセフの主人は彼を捕えて、王の囚人をつなぐ獄屋に投げ入れた。
(創世記39:19-20)

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ハマスのテロ攻撃を受けたイスラエルに、アメリカのブリンケン国務長官が訪れ、ネタニヤフ首相と会談しました。

彼はまず最初に、

「私はアメリカの国務長官としてだけではなく、一人のユダヤ人として皆さんの前に立っています」

と述べました。

これはブリンケン氏の公式SNSで公開されています。

彼の祖父はロシアでのポグロム(ユダヤ人への集団暴力)から避難した過去があり、継父は収容所を転々としながら、ナチスによるホロコーストを生き延びました。

ユダヤ人にはこのような悲惨な歴史がついて回りますが、その最初が創世記のヨセフです。

彼はいわれのない理由で獄に入れられました。

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ポテパルの妻はヨセフに言い寄り、誘惑しましたが、拒絶されたことに腹を立て、自分がヨセフに襲われたと夫に嘘をつきました。

ポテパルはそれを聞いて怒ります。

「主人はその妻が『あなたのしもべは、わたしにこんな事をした』と告げる言葉を聞いて、激しく怒った」
(創世記39:19)

彼はヨセフに何もかも任せ、完全に信頼していたのですから、それが裏切られたとわかれば怒りが湧いて出てくるのは当然です。

しかし、ポテパルは自分の妻の言うことを完全に信じたわけではなかったようです。

もしそうなら、ヨセフは即刻死刑に処せられたはずです。

「そしてヨセフの主人は彼を捕えて、王の囚人をつなぐ獄屋に投げ入れた」
(創世記39:20)

とありますから、最も監視が厳しい獄屋にヨセフは入れられました。

命は助かったのです。

しかし、希望がありません。

普通の人なら、

「なぜあんなに真面目に働いたのに、そして最大限の成果を出したのに、こんな目に遭うのか」

という恨み言が出るはずです。

しかし、ヨセフは違っていました。

それは、20節の後半にある

「こうしてヨセフは獄屋の中におったが、」

という言葉です。

新改訳聖書では21節の方で、

「しかし、【主】はヨセフとともにおられ、彼に恵みを施し、監獄の長の心にかなうようにされた」
(創世記39:21)

と訳されています。

信仰を持つ人生とは、絶望の直後に、「しかし」という反意の接続語がつく人生なのです。

彼はどういう生き方をすることができたのでしょう?

以下、次回に続きます。

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まったく希望のない場所に投げ込まれた時、実はそこが神の恵みの場であったことに後になって気づきます。

ヨセフと共におられた神が、今日、自分と共におられることを信じ、今の恵みの場を生きて参りましょう。

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Posted by maruyama