今日のみ言葉【No.3349】(2024年 5月 8日)「ヨセフとポテパルの妻(2)」
その家の者どもを呼び、彼らに告げて言った、「主人がわたしたちの所に連れてきたヘブルびとは、わたしたちに戯れます。彼はわたしと寝ようとして、わたしの所にはいったので、わたしは大声で叫びました。
(創世記39:14)
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不平や欲求不満の背後には、必ず隠れた「リクエスト」があります。
「遅いぞ!」の背後には、「早くしてくれ」。
「お母さん、何で私の言うことわかってくれないの!」の背後には、「わかって欲しい」。
怒りの裏には隠れたリクエストがあると見て取ると、ポテパルの妻が単なる悪女ではないことが見えてきます。
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ポテパルの妻は、ヨセフが一人でいる時を狙って、誘惑しました。
「彼女はヨセフの着物を捕えて、『わたしと寝なさい』と言った」
(創世記39:12)
ヨセフは逃げましたが、彼女は彼の服をつかんで離さなかったので、その手にヨセフの着物が残りました。
これが女にとってでっち上げの証拠となりました。
誘惑に失敗したポテパルの妻は、ヨセフにフラれたわけです。
その瞬間、「可愛さ余って憎さ百倍」の心境になり、ヨセフを貶めようとします。
「その家の者どもを呼び、彼らに告げて言った、『主人がわたしたちの所に連れてきたヘブルびとは、わたしたちに戯れます。彼はわたしと寝ようとして、わたしの所にはいったので、わたしは大声で叫びました」
(創世記39:14)
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他の聖書訳ではこうなっています。
「彼女は家の者たちを呼び寄せて言った。『見てごらん。ヘブライ人などをわたしたちの所に連れて来たから、わたしたちはいたずらをされる。彼がわたしの所に来て、わたしと寝ようとしたから、大声で叫びました」
(新共同訳)
「彼女は家の者たちを呼んで、こう言った。『見なさい。私たちに対していたずらをさせるために、主人はヘブル人を私たちのところに連れ込んだのです。あの男が私と寝ようとして入って来たので、私は大声をあげました」
(新改訳2017)
口語訳 → 新共同訳 → 新改訳の順に、主人に対する不満が強く訳されています。
どうやらポテパル夫婦の関係はうまく行っていなかったようです。
ですから、ポテパルの妻の不満や怒りの背後には、彼女の「夫と仲良くしたい」という無意識のリクエストがあったものと推察できます。
実際はそうなっていないので、当てつけにヨセフを誘惑したという心理があったのでしょう。
いずれにしても、これは肉の性質による気持ちの解決方法であり、罪です。
彼女はありもしない嘘をつき続け、とうとうそれを夫にも語ります。
そこで、もし、ポテパルが妻には隠れたリクエストがあることを見抜き、
「そうか、お前には随分さみしい思いをさせてしまったな。夫の私をゆるしておくれ」
と言ったなら、歴史は変わったかもしれません。
しかし、並の男がそんな所まで気が回るはずがありません。
ポテパルは妻の言うことを真に受け、怒り心頭の末、奴隷のヨセフを死刑にしてしまうのでしょうか?
以下、次回に続きます。
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現実に振り回されている時にはわかりませんが、人に隠れたリクエストがあるように、神の隠れた守りがあります。
思わぬ事態に陥っても、神の守りを見出す一日として参りましょう。
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