今日のみ言葉【No.3345】(2024年 4月25日)「ヨセフとポテパルの妻（1）」

彼女は毎日ヨセフに言い寄ったけれども、ヨセフは聞きいれず、彼女と寝なかった。また共にいなかった。
（創世記39:10）

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セクハラとかパワハラとかの言葉を頻繁に聞くようになりました。

セクハラ（セクシュアル・ハラスメント）とは何かを、人事院ではこう定義しています。

（１）他の者を不快にさせる職場における性的な言動
（２）職員が他の職員を不快にさせる職場外における性的な言動

具体例として、

・スリーサイズを聞くなど身体的特徴を話題にすること

・「男のくせに根性がない」、「女には仕事を任せられない」等の性別によって差別しようとする意識等に基づくもの

などが挙げられています。

ヨセフの場合は、雇用主である主人ポテパルの妻から性的な関係を強要されているのですから、セクハラに当たります。

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ヨセフは主人の妻から誘惑されました。

「これらの事の後、主人の妻はヨセフに目をつけて言った、『わたしと寝なさい』」
（創世記39:7）

ヨセフは次の8節、9節で、主人からの信頼を裏切ることはできないこと、そして、神の前で罪を犯すことはできないことを述べます。

ここでとらえておかなければならない言葉は、

「御主人はあなたを除いては、何をもわたしに禁じられませんでした」
（創世記39:9）

です。

これは、最初の人アダムが、

「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない」
（創世記2:16-17）

と言われていたことと状況は同じです。

アダムはヘビから誘惑を受け、ヨセフはポテパルの妻から誘惑を受け、試みに会ったのです。

アダムはヘビの誘惑に屈しましたが、ヨセフはどうだったでしょう？

「彼女は毎日ヨセフに言い寄ったけれども、ヨセフは聞きいれず、彼女と寝なかった。また共にいなかった」
（創世記39:10）

性的誘惑に対抗するには、その場で戦って勝つことを目指すより、その場から逃げ、避けることが最善の策です。

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なぜヨセフは誘惑に負けなかったのでしょう？

考えられることの一つは、彼が兄弟たちに裏切られたという痛切な体験があったからだと思われます。

その心の痛みがあるゆえ、主人を裏切ることはできないという思いが強く出たのだと考えられます。

また、ヨセフは二つの夢を見ていました。

麦の束が自分を拝む夢と、太陽と月と星が自分を拝む夢です。

彼は、

「必ずそうなる」

と信じていました。

その夢を持っていたがゆえに、夢の実現のために脇道に逸れることはしませんでした。

過去の裏切られた痛みと、将来の夢。

これが現在の誘惑に屈しないための力となったのでしょう。

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さて、こんな素晴らしい人なら、神も助けずにはおれず、ポテパルの妻を罰し、ヨセフはさらに主人の信頼を得て取り立てられていく…、のではないでしょうか。

しかし、現実はそうはなりません。

やはり世の中では力が強い方が勝ちます。

ヨセフの場合は、悪が勝ち、善が負けるのです。

セクハラを仕掛けたポテパルの妻の方の言い分が通り、ヨセフは獄に入れられます。

どこに神様はいるのでしょうか？

以下、次回に続きます。

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あなたが考える「神の守り」はなくとも、神が用意しておられる守りはあります。

不遇の時は、将来の夢を見、その実現のために今日できることを行いましょう。

実が結ばれる日を夢見て、今日の歩みを進めて参りましょう。

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